今回は元フランス領だったポンディチェリー(プドゥチェリー)からのハガキである。
ポンディチェリーを発つ日、バスターミナルでそこらにいた人にポストのありかを尋ねると、すぐ近くの柱を指差した。見ればなるほどポストらしきものが太い柱に取り付けてある。しかしそこにあったのはトリチーのバススタンドで見たのと同じように、4、5個の色違いの木製ポストが、高さも方向もバラバラに取り付けられたもので、しかもその状況はトリチー以上(以下?)のものだった。なにしろ投函口から紙がはみ出そうになっているものもあるのだ。そしてその紙はどう見てもハガキや手紙の類ではなく、ゴミと化したチラシが押し込まれているといった感じで、そこに無理やりハガキを入れても、配達はおろか回収さえもされないのは明白なのである。
そこでバスターミナルの入り口にあった交番のおまわりさんに尋ねると、「ポストなんかこの辺にない」とのつれない答えなのだ・・・
でもせっかくポンディチェリーのことをハガキに書いたのだから、ぜひともそれをポンディチェリーの地で出したいのである。なのでもう少し探して見ようと、交番の前の大通りを歩き出すと、なんとまあ、すぐそこの街路樹に見慣れたポストが掛けられているではないか。まったく灯台下暗し、ポストの下は野菜売りなのである。
さっそく野菜売りのあんちゃんに「ちょっとごめんよ」と一声かけてどいてもらい、めでたくポンディチェリーでの投函が果たせたのであった。
で、これがポンディチェリーからのハガキなのだが、なぜかここでも絵ハガキを入手することができず、前回同様インド版官製ハガキで出したのである。ちなみにインド国内のハガキの料金は50パイサ(約10円)で、この右端のガンディーがその官製ハガキの切手部分になる。ただ、エアメールで日本に出すには12ルピーが必要で、果たしてこの官製ハガキの50パイサをその料金に含めてもいいものかがわからず、また11.5ルピーという半端な切手の持ち合わせもないので、50パイサは無視して12ルピー分の切手を貼るという贅沢をしているのである。
そんなわけでポンディチェリーのバスターミナル前交番そばのポストに、2010年4月26日に投函したハガキは、日本の自宅に5月3日に届いたのであった。
ありがとう!ポンディチェリーの郵便屋さん!
そしてハガキを投函させてくれた野菜売りのあんちゃん!
それからウダイプールのポストはいっそのことゴミ箱と化してしまいなさい。
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