前回の「インドのバスルーム事情その3」では、お湯の出ないバスルームをご紹介致しましたが、今回はインドの安めのホテル並びに一般家庭などで使われている、現場設置型のボイラーをご紹介致します。
はい、この写真の上の方にある寸胴型のものが、バスルームに設置するタイプのボイラーです。このボイラーは電気式ですので、熱源はたぶん電熱コイルかなにかだと思います。まさか水のタンクを激しくこすって温めるような、摩擦式などではないと思います。
電気式なので使い方は簡単。薪をくべたり、灯油を補給したりする必要はありません。スイッチを入れると「通電中」を知らせるランプが灯り、しばらく(季節によって違いますが、たぶん10~30分くらいでしょうか)待てばめでたくお湯が使えるという寸法です。
では、さっそくスイッチを入れてみましょう。
パチッ!
・・・
あれ?ランプが点きませんね。
でも心配はご無用です。インドでは豆電球が切れてることなどよくあることなのです。オートリキシャのウインカーなど、点滅している方が珍しいくらいなのです。
と、20分経過しましたのでそろそろいいでしょう。
それでは、ハダカになって・・・
シャワーの蛇口をちょいっとひねれば・・・
うわっ!つめたっ!
ってなことがあるのですよ、ええ。
実は安めのホテルなどでは、ボイラーのメイン電源がフロントにあったりしまして、その電源が入っていなくちゃ、いくら部屋のスイッチを入れても無駄なわけですよ。なので温水シャワーを使いたい時は、まずフロントに頼んで電源を入れてもらわなければならないのです。
でもそのメイン電源は厳密に各部屋用に分かれているわけではないので、たまたま隣の部屋の人がフロントに頼んで電源を入れてもらっているときなどは、こちらの部屋でもしっかり電源が入ってお湯が使えたりするものですから、長いことこの仕組みに気付かなかったりするのです。意外な盲点です。
私は10日間くらいこの仕組みに気付かずに、このたまにお湯が出る気ままなシャワーを「実にインド風だなあ」などと思いながら使っていたわけです。
せっかくホットシャワー付クラスの部屋に泊まっていたのに、損しちゃいました、ははっ!
ちなみにこのバスルームの壁から突き出た蛇口のうち、一番下のものは主にケツを洗うためのものです。
ええ、もちろんう○こをした後に洗うのです。
そちらのお話しは、また回を改めましてご紹介させて頂こうと思います。
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