今まさに結婚式を挙げ、これから参列者に見送られてハネムーンへ向かおうとするオープンカーの後にたくさんの空き缶がヒモで結ばれていて、そいつを盛大にガランガラン、カポンコポン言わせながら走り去るという光景を、だいぶ昔のアメリカ映画なんかで見ました。
私は子ども心にそんなシーンを見て、「この空き缶、いつまで引きずって走っていくんだろう?」と疑問に思ったものです。
あれは参列者が見えなくなったあたりで外すのでしょうか? それとも自然にヒモが切れるのに任せるのでしょうか?
いずれにせよ、空き缶と過去はあまりいつまでも引きずらない方がいいと思います。
さて、この写真はインドはジャイプールで見かけた、結婚式用にデコレーションされた車です。これに新郎か新婦、またはその両方が乗り込むのでしょう。ご覧のようにこの車、マリーゴールドの花の鎖がまるで網のように縦横に張り巡らされております。いったいどうやって乗り込むのでしょ?って不思議に思うデコレーションです。
なんだか見ようによっては、可憐な花に絡みとられて身動きができないような状態を暗示しているようにも思えます。
この車に乗るのはきっと新郎の方なんじゃないかと、なぜかそんな風に思う次第なのであります。
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