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2010年4月21日:タミルナドゥ州 / カライクディ・バススタンド

         
  • 公開日:2022年7月26日
  • 最終更新日:2022年7月27日

ラーメシュワラムを9時40分に出発したバスは、途中何度も乗客の乗り降りを繰り返し、13時40分カライクディ(KARAIKUDI)という町のバスターミナルに到着した。

バスはエンジンを止めると、運転手と車掌が真っ先にバスを降りて行ってしまった。どうやらここでしばらく休憩するようである。私も手足を伸ばすのと、「もしかしたらあれがあるかも」という期待もあって、バスを降りてみることにした。

と・・・ほ~ら、ターミナルの柱の陰に一段と古ぼけた感じの体重計が佇んでいる。それにしてもこれはいい形である。

コイン式体重計のウインドウは円形のものが多いのだが、こいつはカクッカクッと四角く、手作り感満点で実にいい!
なんだか子どもの頃に見たロボットといった感じで、もう家に連れて帰りたいくらいにスバラシイ!そんな体重計に乗って1ルピーコインを投入すると、体重計は本当に昔のロボットのようにぎこちなく、それでいていかにも従順な動作でカードにムギュッと数字を刻印すると、取り出し口にポトリと落としてくれた。

おお、お前はホントにイイコだな、よしよし。

出て来た体重計カードは両面ともなんら加工のしていない茶色いボール紙のもので、今までで一番素朴なものだった。いやあ、ここの体重計は姿かたちといい、カードの素朴さといい、昭和の少年のノスタルジーをくすぐるには充分過ぎる逸品だなあ。

ただ体重が「76kg」ってのは、ちょっとあり得ないのだがなあ・・・10kgくらい間違えてないか?

まっ、この際計測値の正確さなんてどうでもいいか・・・

真鍮製のアンティーク弁当箱