2010年のインドの旅では、私は各地から日本へ絵ハガキを出した。
こう言ってしまってはなんだが、とかくその集配システムに不安を抱かされるインドの郵便事情なので、2001年に旅した時にはできるだけ郵便局の窓口でハガキを差し出し、目の前ですぱーん!と消印が押されるのを確認していたのだが、今回(2010年)はいちいち郵便局まで行くのが面倒くさいのと、街角のポストから出してどれくらいの確率で、そして何日くらいで日本まで届くのかに興味があったため、あえてポスト投函を貫き通したのであった。
というわけでその記録を発表させて頂こうと思うのだが、その前にまずは大まかな結果として、「インド各地のポストから出したハガキは、きちんと日本の我が家に届いた!」ということをご報告申し上げ、日印郵便関係各位に敬意を表する次第なのである。
ありがとう!インドと日本の郵便屋さん!
ただし、そんな中で一件だけ例外があったのが実に残念である。
まあそれはこの一連の記録をご覧になれば、それがどこなのかがわかるはずなので、ここではあえて名前は挙げないことにする。
それでは、はじまりはじまり。
まずはラジャスタン州ウダイプール、ジャグディシュ・テンプル前の郵便ポストである。
まずははなはだ恐縮ではあるが、一言叫ばせて頂きたい。
この、ばかやろー!
感の良い方はもうお気づきのことと思うが、このポストから出したハガキだけが日本に届かなかったのである。自宅に出したのが全部で17枚、それ以外に出したものまで含めると計50枚以上出して、唯一ここで投函したハガキだけが届かなかったのである。
確かにウダイプールから日本(の自宅)までは実に長い道のりで、途中何人もの人の手を経て運ばれるわけであるから、どこでなくなってしまったのかはわからない。
しかし、ここウダイプールでは駅の自動体重計でもお金だけ取られてカードが出てこないという目に遭っているので、私としてはどうもこの街に深い不信感を持たずにはいられないのである。立派なシティ・パレスや美しいレイク・パレスなどで観光客を惹きつけてはいるが、まずは体重計や郵便ポストのようなごく日常的でささいなところからきちんとしていかなければいけないのではなかろうかと、そう思うのである。
そう思ってあらためて郵便ポストの足元を見れば、なんですか、これは? こんなにゴミを散らかしているから、業務にも支障が出るというものなのです。やはりまずは身の回りの整理整頓ができないと、口では立派なことを言っても結局何もできないということになるのですよ。
わかったら次からちゃんとやんなさいよ、ウダイプール!
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