この季節インドの果物屋の店頭で、ちょっと変わったフルーツを見かけます。
それはこいつのことなのですが、小ぶりな丸い果実がひと塊り(この写真のものは三つ分です)になっていて、初めて見た時はちょっと気味が悪く感じました。
でも果物屋のおっさんが試食用にとくれたそのひと粒を、恐る恐る口に入れてみましたら・・・
あ~ら、おいしいじゃあ~りませんか。
そこでさっそくそのひと塊り(ひと房)を買い求め、さらにそいつの名前を聞きましたら、果物屋のおっさんは「ベリー」と答えたのであります。
で、自分のものとなったベリーをよーく観察して(というか、食べようとして)みましたら、ベリーはもともと塊り(房)で生っている果物ではないようです。だってひとつひとつの実が紐で束ねられていて、とっても不自然なのです。
ははぁ~ん、さてはこの姿は流通用のものか。
そこで縛ってあった紐をほどき、ベリーをバラバラにしてみましたら、そいつはまるでほおずきのような形をしておりまして、その外皮をそっくり返してヒモで束ねて売っていたというのがよくわかりました。ベリーの食感はその大きさからもぷちトマトのような感じです。皮をかみ砕く時に少々歯ごたえがあり、そしてかみ砕いたあとはその果汁が口いっぱいにひろがるというものです。
味は淡い甘みがして、日本の野山で見かける木イチゴのように思えました。
ただ小さな種(柔らかいものでそのまま食べてしまうのですが)が無数に入っていますので、そこはナスの種の部分を食べているような感じもして、苦手な方もいるかもしれません。
とまあそんなフルーツなのですが、私は妙に気に入ってしまったのであります。
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