ここはムンバイで一番、いえインドで一番混雑すると言われるチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅です。(CSTと略します)
現役で活躍している主要ターミナル駅にして世界遺産でもあるという、なんともすごい駅なのです。さて、今回はそんな世界遺産の駅にある体重計に乗るのですが、実はその体重計の写真を撮っておりません。
なぜ撮ってないのか?
それは先日のムンバイ・チャーチゲート駅での一件で懲りているからです。
なにしろこのCST駅が2008年11月のテロの標的になってしまったその駅なのです。
だからものすごく警戒が厳重で、そこかしこに銃を持った警官だか兵隊だかがウロウロしているのです。
またそれだけではなく、おそらく駅構内の隅から隅までくまなくテレビカメラで監視されているはずですので、どんなにこっそり撮影してもまたたく間にその行動は察知され、今度こそ本当に身柄拘束になること間違いなしなのです。
なので今回はぐっと我慢をしたというわけです。
ということで、監視カメラや一般市民に見守られる中、いつも以上に緊張しながら乗った体重計のカードがこれです。
そして裏面には「TRAVEL IS FREEDOM BUT NOT WITHOUT TICKETS」とあります。
意味は「切符があれば旅行するのは自由だよ」ということなのだと思いますが、まあこれはこうした体重計が駅やバスターミナルに置かれているということから、旅行者の道徳心向上を狙ったいわゆる啓蒙的なお言葉であるわけですね。つまり「ちゃんと切符を買ってから乗れよ」と言ってるのでしょう。
ちなみに先日のチャーチ・ゲート駅での体重計カードもこれと同じデザインでしたが、そこには「CULTIVATE CLEAN HABITS(清潔な習慣を養おう)」とあり、まさしく列車やバスの中での正しい行動を呼びかけるものでした。
確かにみんな平気でゴミを床に放置したり、窓からぽいぽい捨てたりしてるもんなあ。
そこで一句、
「標語から 見えて来るのは 問題点」
おそまつ。
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