ラクダ隊商の隊長こと松本です。
その後いかがお過ごしでしょうか。
暦の上では・・・
今日は13日の金曜日です。
こんな日はいつまでも出歩いていないで、早く帰って戸締りをして、布団かぶって寝るに限ります。
そしたら日付の替わる頃には・・・
寝汗びっしょり。
鏡を見たら、額に張り付いた髪の毛が怖い。
でも、
マクラに落ちた髪の毛の方がもっと怖い!
というわけで、地球温暖化とは反比例して年々頭の涼しくなる私です。
あー、そうそう、この間の日曜日に東京に出掛けたのですが、出掛けに鏡を見たら生え際から1cmくらいの位置に、ぽつんぽつんと2本の毛が生えているのに気付きました。
見ればその2本の毛は頼りなげに風にそよいでいるのですが、その姿がとてもみっともなく見えたのです。なんだか「未練がましい!」という感じなのです。
で、しばらく迷った後に、取り払う決心をしたのです。
ああ、なんて男らしいのでしょう。
そう決めたら素早く行動に移すのが男ってもんです。
やおら2本の髪の毛をむんずと掴むや、
ハサミで根元から切りました・・・
はい、根元温存策です。
あんな小さな沖ノ鳥島だって、存在するからこそ今の日本の領海が維持できるのです。
みっともない二本の髪の毛だって、あるからこそ生え際ライン1cm後退を阻止できるのです。
あだやおろそかにはできませんよ~
えっ?
未練がましい?
*このメルマガの後半に続きます。
〔 中略 〕
*前半からの続きです。
さて、後半はインドのお話しです。
そろそろビカネールの旅も終盤に差し掛かります。
【前回までのあらすじ】
ラクダ牧場特製のラクダアイスは、その濃厚な味で私の喉を責め上げ、思わず嘔吐的ラクダの雄叫びを上げてしまうのであった。うっおぉぉぉぉぉ~!
【あらすじおしまい】
ラクダ牧場の最後を締めくくる「味の3点セット」を味わったところで、私はインドで一番気をつけなければならないことを怠っていたことに気付きました。
それは、事前の価格確認です。
インドは定価のない社会です。(最近は定価販売のスーパーなども増えておりますが)
物の価格は相場こそあれ、その場で決まるというのが珍しくありません。
売る側は「できるだけ高く売ろう」とし、買う側は「できるだけ安く買おう」としてせめぎ合いを繰り返すのです。
しかし本来物の価格と言うのは、供給曲線と需要曲線の交わったところで決まるのだということを思い出せば、それが当然と言えば当然なのかもしれません。
なのでたまに観光でインドに行った人が、
「この布○○ルピーで買ったんですが、どうなんでしょう?」
なんてことを聞いてくることがあるのですが、自分が納得してお金を払ったのならそれが「正価」になるので、
「そんなもんじゃないですか」
と、私は答えることにしています。
それはたとえ、「私ならその値段では買わないな」と思っても、「でもこの人はそれで買ったんだし、それになによりそれだけのお金が出せたんだからいいんじゃないの」という理由によるものです。
それに安く買うには、交渉の為の時間と労力をかなり費やしますので、その労賃を考えたら、返って安いということにもなるかもしれませんので。
とにかく、インドではまず始めに価格を確認し、高いと思ったら交渉するか止めるかを選択しなければならないのです。
なのに私は、値段も聞かずにラクダのミルクとラクダのアイス、そしてラクダのチャイを注文し、すっかり平らげてしまったのです。
もう消費済みですので、値段をふっかけられても文句が言えないという、とても不利な立場に立たされてしまったのです。
それでも私はなるべく平静を装いながら、売店のおっさんに聞きました。
「いくら?」
「30ルピー」
「へっ? どれが30ルピー?」
「ぜんぶで30ルピー。どれもひとつ10ルピーだから」
安!
あの濃厚なアイスも10ルピー(約30円)なんだ。
まあもう二度と食べないと思うけどね。
みなさんもビカネールに行ったら、そんな良心的なラクダ牧場にぜひお立ち寄り頂き、ラクダのアイスを食べてラクダといななき合戦をしてみて下さい。
つづく
はい、いかがでしたか?(今週も・・・っつーか、これからしばらくは毎回淀川長治さん風に読んで下さい)
今週はなんだか盛り上がりもなく終わってしまいました。
先週のメルマガ、久々に「面白い」というお声を頂いたというのに、またこれで読者逃がしてしまいましたねぇ~。つらいつらいことですねぇ~。
しかも、「もっとすごいところに行くんですねえ」と言っておきながら、今週はそこまで行きませんでしたぁ~。
うそ、ついてしまいましたぁ~。
でも来週は、その怖い怖いところへ向かいます。
たどり着くかはわかりませんが、方向としてはそっちへどんどんどんどん進んで行きますので、根気良く読んで欲しいですねぇ~。
それでは今週はこの辺で、
さいなら。
さいなら。
さいなら。