ラクダのミルクが意外にもしょっぱかったので、口直しにアイスクリームを食べることにしました。いくらラクダのミルクから作ったものとは言え、さすがにアイスならしょっぱいということはないでしょう。
アイスクリームもミルクと同じ冷凍庫に入っていました。
棒付タイプのもので、アイスの部分にはピンク色の紙が巻かれています。
さっそくアイスを手に取り紙をむいてみますと、中から出て来たのはちょっと黄色みがかったアイスで、ところどころになにやら黒いものが混ざっていました。(写真はちょっとピンボケしております)さて、味の方はどんなもんでしょうか・・・
と、先端部分をちょこっと前歯でかじって味見をしてみましたら、これが甘いのなんのって、しかもものすごく濃厚な味なのです。
本当に少ししか食べてないというのに、口の中で溶けたアイスが喉を通り抜けるときには、むせそうになりました。
いやあ・・・これは参ったなあ・・・
なにしろ私は普段アイスクリームなんか食べないのです。普通に日本で売られているアイスクリームだって、すごく甘く感じてしまうのです。
それがこのラクダのアイスと来たら、どうしたらこんなに甘くできるのだろうと疑問に思ってしまうほどなのですよ。
ということで、しばらく次の一口をためらっておりましたら、砂漠地帯の気温と外から吹き込む乾いた風とで、むき出しのアイスはみるみる溶け出し、ついにはぐにゃりとなったかと思ったら、棒から外れて床に落下!
と思った瞬間、とっさに出た右の手の平が落下寸前のアイスを受け止めました。
アイス、キャッチ!
しかし手のひらだって血の通った体の一部です。冷たさだってちゃんと感じますので、いつまでもそのままアイスを持っているわけには参りません。
そこで手の平は私の脳の指示を待つことなく、素早く動いたかと思うとアイスを私の口に全部入れてしまったのであります。
一口でも甘すぎてむせそうになるアイスを、ほぼ全部いっぺんに口に入れたらいったいどうなることでしょう。
はたして口の中で溶け出したアイスの汁は、どんどんどんどん私の喉に流れ込み、じんじんじんじん喉の内側を刺激し始めました。
ラクダの濃厚汁のあまりに濃厚な刺激に耐えられず、涙目になった私はついに
うっ・・・うおっ、うおっ、うおっ・・・・
ぐぼごぼげぼごぼがぼげぼごぼー!ぐぅえええええ~!
そんな私の雄叫びはラクダ牧場中に響き渡り、あの凶暴ラクダでさえも、さぞかし肝を潰したことだったでありましょう。
*すべて2007年3月時点の情報です。
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