〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年5月5日(水) ジャグダルプル 晴 30℃くらい 次に車はDARBAという村の市場(ハート)へ向かった。 水曜だけ開かれる市は大盛況で、特に自家製の酒を売っているコーナーは、その周りで男も女も酒を飲み、陽気に盛り上がっていた。 自分もヤシ酒(サルフィ)に挑戦。 M君はRs.10払って本格的に買うものだから、結構な量が来てしまい、ガイドと半分ずつ飲む。 野菜や日用品を商う店を見て回り、ガイドに次の予定を聞くと、ホテルに帰る言う。時間を見たらまだ午後1時。これでは半日ツアーではないかと言うと、村を見に行こうと言うが、もうあまり乗り気になれない。 なぜかそこでドライバーと選手交代。 |
【以下の解説は2013年2月28日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年5月5日(水) ジャグダルプル 晴 30℃くらい
次に車はDARBAという村の市場(ハート)へ向かった。
この地域(バスタル地方)にはハートと呼ばれる週に一度開かれる市場がある。ハートはそれぞれの地域で曜日を変えて開かれるため、車を使えば毎日どこかしらのハートに行くことができる。この日は水曜日だったので、ダルバという村で開かれているハートへ行った。
水曜だけ開かれる市は大盛況で、特に自家製の酒を売っているコーナーは、その周りで男も女も酒を飲み、陽気に盛り上がっていた。
この市場での目玉商品(私がそう思っているだけかもしれないが)は自家製の酒である。ハートの一角には何軒もの「酒屋」が並び、その周囲は臨時の「酒場」となり、みんなで大いに盛り上がっていて見ているだけで楽しくなる。
自分もヤシ酒(サルフィ)に挑戦。
でも当然見ているだけでなく飲むのである。 ヤシ酒はその名の通り椰子から造るお酒であるが、椰子の実のジュースからではなく、椰子の幹から採れる樹液で造る。
コップに汲もうするので、周りのみんなと同じように葉っぱの容器で飲みたいとお願いする。 味は酸味があり、口に入れた瞬間少し鼻につく匂いがあるが、まあまあ飲める。
郷に入ったら郷に従う、ハートに来たら葉っぱの容器で酒を飲むのである。 ヤシ酒はケララなどでも飲んだことがあるが、ここのもほとんど同じような味であった。冷やして飲んだらもっとおいしいだろうなあと思う。
M君はRs.10払って本格的に買うものだから、結構な量が来てしまい、ガイドと半分ずつ飲む。
実は先ほどまでのはあくまで「試飲」でタダなのである。 で、それを心苦しく思ったM君は、ほんの少額のつもりで10ルピー出してお酒を買ったのだが、ステンレスの水差し一杯のお酒が来てしまい、そのほとんどを私とガイドとで飲まねばならなかった。
野菜や日用品を商う店を見て回り、ガイドに次の予定を聞くと、ホテルに帰る言う。時間を見たらまだ午後1時。これでは半日ツアーではないかと言うと、村を見に行こうと言うが、もうあまり乗り気になれない。
それまでも「怠惰」と言われてもおかしくないパテルのガイド振りだったが、酒を飲んだせいでさらにその傾向が強まり、まだ日が高いというのに「ホテルに帰る」と言い出した。そしてそれを責めると、取ってつけたように「村を見に行こう」と言うが、どうせパテルではたいした案内は期待できず、徒労に終わりそうなので断った。
なぜかそこでドライバーと選手交代。 ドライバーに連れられて再び市場の中へ。 このドライバーの方が市場について詳しいようで、ガイドと歩くよりずっとよくわかった。
パテルは本当に酔ってしまったのか、案内役をドライバーに押し付けてどこかへ消えて行った。 ドライバーは英語の能力でパテルに劣るものの、なかなかハートに詳しく、また何人か知り合いもいるようであった。さらにドライバーはパテルよりずっと気が利き、こちらが興味を示したものを瞬時に理解し、それに対する的確な解説をしてくれた。これなら初めからガイドなどいらなかったかもしれない。