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インド :聖なるウシは生ある限り牛歩で行くのだ・インド名物の牛

         
  • 公開日:2006年12月1日
  • 最終更新日:2022年6月24日

インドには動物がたくさん住んでいますが、一番容易に目にすることができるのは、何と言っても牛です、ウシ。さすがに最近都市部ではあまり見かけなくなりましたが、それでもちょっとわき道へ入ったりなんかしますと、そこらへんにごろごろいたりします。

ご存知のようにヒンドゥー教では、牛は「聖なるもの」としておりますので、インド人は一応みんなでウシを大切に扱っています。
まあそんな宗教上の保護がなくとも、ウシはとても役に立つ動物ですので、大切に扱うのは当然なのです。
なにしろウシは荷車を牽き、田を耕し、ミルクを供し、そしてウンコは燃料となります。
さらにニューデリーのコンノートプレース周辺に於いては、ウシのウンコを観光客の靴に乗せ、それをきれいに拭き去ることにより現金収入を得るという、まことにとんでもない!実に極悪非道な!まったくもお、みっともないじゃないか!しかも臭いぞ!おいおいおいおい!

みたいなあ、

そんなことにも利用できる動物なのであります。ぷんぷん!

さて、インドで多く見かけるウシは、背中にコブのあるウシです。
俗に「コブウシ」なんて言いますが、それって、コブのお出しと牛肉のお味が調和してとてもおいしいんざあますのよ!おっほっほっ!みたいな感じでとてもグルメな呼び名です。

えー、私は動物学者ではないので、そのコブが何なのか、はたしてその中には何が入っているのかなどということは分からないのですが、少なくともそのコブは荷車の梶棒を引っ掛けるには持って来いの形状をしています。
実際に荷車の梶棒や田を耕す鋤の横棒などは、コブに引っ掛ける形で取り付けられていますので、もしかしたらあのコブは永年の労働動物としての進化の過程でできたのかもしれません。

とまあ、ここまではウシがいかに有用な動物であるかということを書いて参りましたが、あの大きな図体でごろごろされ往来の邪魔になってるときや、狭い路地で出くわしこちらが道を譲らなければならなかったときなどは、あの横っ腹にパンチを加えたくなったりするほど憎たらしい動物だというのも事実です。

そんなインドのウシたちは、インド社会の発展などにはおかまいなく、これからもゆっくりゆっくり歩んでいくのでありましょう。

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