ここはインドの商都ムンバイにあるタージマハルホテルです。
1903年に完成した由緒ある高級ホテルなのです。このホテルを建てたのはインド有数の富豪だったジャムシェトジー・N・タータ氏なのですが、そもそも彼はあるホテルでインド人であることを理由に入館を断られたことに発奮し、自身でホテルを建てることを決意したということなのです。
う~ん、すごいと言うか、すさまじいというか、とにかく常人にはなかなかできないことであります。
さて、このホテルはインド門のすぐ近く、海を正面にした場所に建っています。(写真の手前はもう海です)
そんなロケーションですので、ここにはたくさんの白いカモメが飛び交い、それがまたこの瀟洒な建物によくマッチしているのです。
残念ながら私はこの高級ホテルに泊まることはできなかったのですが、このホテルの前をずーっと左の方に行ったところにある、やはり海に面したホテルに泊まりました。つまり同じ道路沿いにあるホテルなのですよ。
なのにです。なぜだかわかりませんが、私の泊まったホテルには白いカモメは一羽も訪れず、黒いカラスばかりが飛び交っていたのです。まったく不思議なこともあるものです。
よく「飛ぶ鳥落とす勢い」なんて言いますが、力のある人は鳥を自由に操ることができるのかもしれません。
あー、そういえばジャムシェトジー・N・タータ氏を含めたタータ一族はゾロアスター教(拝火教、パールシー)徒なのでした。
ゾロアスター教では人が死ぬと鳥葬にしますので、もともと鳥とは仲良しなのかもしれません。
まあなにはともあれ、今度ムンバイに行くときには、白いカモメが群れ飛ぶタージマハルホテルに泊まってみたいものです。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]