前回に引き続きとうもろこしの話です。なんせ好きなもんで。
今回はコルカタ(カルカッタ)の路上の焼きとうもろこし屋です。
雨季のコルカタはどこもかしこもぬかるみ、アーケードになった石の舗道でも同じことです。
そんな路上で木箱と七輪だけで商売をしていたのがこの青い服の少年です。下にしゃがんでいるのは少年の弟でしょうか。ちなみに後に立っているヒゲのあんちゃんは隣の足拭きマット屋で、写真を撮ろうとしたら勝手に入り込んできて、おまけに「金くれ」という始末。マット屋だけに、お足にはうるさいのかもしれません。
写真を撮らせてもらったお礼というわけではありませんが、私もここで一本買うことにしました。
さて・・・どれにしようかな・・・しかしまあ、一番左のやつはなんて姿なんでしょう。どうしてこんなになるまで焼いちゃったのでしょうか。インド人の中には焦げたのが好きな人がいるのでしょうか。
結局私の選んだのはこの、真ん中のやつでした。
インドのとうもろこしは、少し細身のこのくらいのものが一番おいしいのです。
なにしろ粉っぽくてこわい(前回同様「硬い」の意味ですよ)実ですので、欲張って大きいのを選んでしまうと大変です。ものすごくあごが疲れ、それでもちゃんと噛み砕けなかった実が、胃にかなりの負担をかけることになります。
インドでは焼きとうもろこしに塩とレモン(ライム)を塗って食べますが、私はいつもそれを断り、そのまま食べています。
そして一度、持参した醤油(あのサカナの形の小さな容器に入ったやつです)をつけて食べたのですが、そりゃあもう涙が出るほどおいしかったです!
しかし一見「常夏の国」インドでも、とうもろこしの季節は限られていて、5月から8月くらいしか食べられないのが残念なのであります。
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