インドにはたくさんの言語が存在します。
どのくらいあるかと言うと、800以上もあるとのことです。
しかもそれらは単なる方言ではなくまったく異なる言語で、インド人同士でも出身地が違うと言葉が通じないようです。
しかしインドは昔イギリスの植民地だったこともあり、大都市や観光客が行くような場所では英語が通じます。
ただ残念なことに発音がインド独特のものだったりするので、意味が通じずびっくりすることがよくあります。
有名なところでは「R」をすべて発音してしまうというのがあります。
「スーパーマーケット」は「スーパルマルケット」となります。
さあ、それでは練習してみましょう。
「スーパルマルケット!」
大変お上手です。
さて、発音もさることながら、もっとびっくりすることがインド英語にはあるのです。
それは言葉の「意味」です。
今回はその中からひとつだけ重要なインド英語をお教えしましょう。
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【重要ポイント!】
*これはインドでの実地試験でよく出る問題ですので必ず覚えておいて下さい。
◎ファイブ・ミニッツ( 5 minutes )
〔意味〕→ 30分
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驚いちゃうじゃありませんか。
通常の英語では「5分」という意味になるところが、インド英語では6倍に増えてしまうのです。さすが悠久の国インドです。
私もよくこの問題に引っかかり減点されたものです。
それでは応用問題です。
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【練習問題】
〔第1問〕次のインド英語を訳しなさい。
◎テン・ミニッツ( 10 minutes )
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さあ、できましたか?
そうですね。「1時間」ですね。(「60分」も正解です)
このようにインド人に「ちょっと5分待ってくれ」と言われたときは、30分待つことになります。
「ちょっと10分・・・」と言われたら1時間待つのは当然です。怒ってはいけません。
これは決して悪いことではなく、山登りの時に「さあ、もうすぐ頂上に着くからな」とうそをつくのと同じなのです。まだまだなのに。
長い人生も毎日の積み重ねです。その日その日を大切にしなければいけません。
30分も5分の積み重ねです。その5分5分を大切に・・・
な、なんだ!インド人!
最初から30分待てと言ってくれれば、その間に別の用事が済んだのに!
「郷に入ったら5分は6倍」
あわてない、あわてない・・・