♪サカナ屋の、おっさんが、驚いた。 ぎょっ!
なぁ~んて、ずいぶん古い歌を引っ張り出したもんですが、ホントは驚くのはサカナ屋のおっさんではなく、デリーでサカナ屋を発見した観光客です。たいていの人が「えっ、デリーでも魚を売ってるんだぁ・・・」という反応を示します。かく言うワタクシメも最初はそういう反応を示しましたです、はい。
デリーはインドの内陸部で海から遠いということと、インド=暑い=生ものが傷みやすいという図式から、デリーでは魚が手に入らないという先入観に囚われがちですが、ほ~らこの通り、ちゃぁ~んとサカナ屋さんはありますし、サカナ屋のおっさんもいるわけです。
でもやはり夏場の鮮魚屋さんはすごい人だかり・・・じゃなくて、ハエだかりでありまして、臭いも結構すさまじいものがありますので、私もちょっと苦手であります。売られている魚はと言いますと・・・え~と・・・え~と・・・
よくわかりませんが、たぶん淡水魚が多いのではないでしょうか。
さて、魚はその場でさばいてもらうこともできるのですが、そのさばき方というのが日本とはちょっと違います。
この写真では見づらいかもしれませんが、おっさんの手の先には弓状の刃物(包丁とは思えない形です)が、刃をおっさんに向ける形で床から突き出ていていまして、おっさんは手に魚を持つとその刃物に押し当て、魚の方をを動かしてさばいて行きます。出刃包丁や刺身包丁で魚をさばく光景を見慣れた目には、なんとも奇異に見えるのですが、まあうまいことさばいて行くのであります。
それにしてもこんなしゃがんだ姿勢で刃物に向かい合って、危なくないのでしょうか?
まあ今はそんなことはないでしょうが、サカナ屋を始めたばかりの頃は力の加減が分からずに、つい力を入れ過ぎて前につんのめってしまうということもあったかもしれません。いえ、きっとあったはずです。
で、その時は・・・
♪サカナ屋の、おっさんが、驚いた。 ぎょっ!
それが言いたかったのね。
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