インドでも日本のアニメはいろいろ放送されているが、そんな中にとても懐かしいアニメ(当時はマンガと呼んでいたが)があった。
ハクション大魔王である。これは私がまだ小学生の頃にやっていたもので、もちろんよく見ていた。いまだに主題歌だって歌える。
♪うっそがきらいで、涙にもろい~
というものだが、当時の私の耳には
♪クッソがきらいで、涙にボロい~
と聞こえていた。
まあそんなことはどうでもいいのだが、今こうしてみると大魔王とその娘のアクビちゃんはアラビア風の服装なので、インドで見てもまったく違和感を覚えない。
しかもこの回のお話では、カンちゃん(大魔王の「ご主人様」である左の少年)までターバンをかぶっており、ますますインド仕立てのアニメとなっている。
おそらくインドの子どもたちはこれが日本のアニメだということを知らずに、いや、子どもにとってはそれがどこで作られたアニメであるかなどはどうでもいい話で、単純にストーリーに引き込まれているわけで、背景に映る家並みが昭和の日本の一般的なものであろうとそのまま素直に受け入れてしまうのであろう。
子どもとは実に順応性に富むものなのであり、だから私も何の疑いもなく「♪クッソがきらいで~」と歌っていたのである。
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