今回はコヴァラム・ビーチの「華やかな」方のエリアをご紹介致します。
コヴァラム・ビーチのバスターミナルから、海に向かって左側の坂道を下り始めますと、すでにそこには観光客目当てのお土産屋や露店が並んでいて、早くもビーチリゾートに来たぞ!という気分になります。そんなお土産物やご当地Tシャツなどを売るおばちゃんの呼びかけを軽くいなしながら、さらにだらだらと坂を下って行きますと、やがて青い海が目に飛び込んで来ます。そうです、あれが南インド随一の美しさと言われるビーチです。
しかし降り立った浜辺は意外にもサッパリとしていて、ここが欧米人を中心とした外国人客もたくさん訪れるというリゾート地とは思えません。まあ波打ち際にはインド人の団体などがいて、キャアキャア言いながら波と戯れたりしてはいるのですが、なんせお店の類がなにもなくて寂しいのです。
実はこちら側の海岸は、さらに途中に突き出た岩礁によって二つのエリアに別れておりまして、ホテルが建ち並ぶ賑やかなエリアはあの岩礁の向こう側なのです。本当はバスターミナルのもっと手前にそこに直接下りて行ける坂道があるので、そちらでバスを降りた方が便利なのですが、そこが何というバス停なのか、そしてそもそもそこでバスを降りることができるのかどうかがわからなかったので、私は無難に終点のバスターミナルまで乗りました。
ということで、ここがライトハウス・ビーチと呼ばれるメインストリートです。その名の通り、この歩道をずっと行った先の高台に灯台が立っています。歩道の左側にはびっしりとお店が建ち並んでいて、お土産屋はもちろんのこと、シーフードを食べさせるレストランや手頃な料金でビールを飲ませるお店などがあり、これぞリゾート!といった感じなのであります。
そしてこのエリアは夜になっても(レストランなどは夜になってこそ)、たくさんのリゾート客が繰り出しとても賑やかで、歩道もこうしてお店の灯りで明るく照らし出され、夏の海辺特有の高揚感に満たされているのであります。まっ、停電になるとこの灯も全部消えちゃって、真っ暗になっちゃうんですけどね。
そんな暗闇と化したビーチから、若者のグループのものとおぼしき嬌声が響き渡って来るのを聞くと、「からまれないうちに早いとこホテルに帰って寝ちゃお」と、思わず足を早める私なのでありました。
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