インドで一番人気のあるスポーツと言ったら、それはもうクリケットに他なりません。
日本では草野球が盛んなように、アメリカのダウンタウンでは草バスケ(？)が盛んなように、インドでは至る所で草クリケットに興じる若者や子どもたちを見かけます。
クリケットは野球の先祖とも言われるスポーツで、主にイギリスの息のかかった国々（つまりは旧植民地などですね）で特に盛んなようです。
残念ながら私はルールをよく知らないのですが、そんな私でもわかる野球との違いをいくつか挙げてみますと、まずピッチャー（クリケットではボウラーと言います）は助走をつけ、ひじを曲げずに投げるということ、そしてバッター（クリケットではバッツマンです）が打ちにくいようにワンバウンドで投げる（ノーバウンドでも良いようです）ということがあります。
さらにボウラーの使命はバッツマンの後方に立てられた三本の棒（ウィケットと言います）を倒すことにあり、バッツマンはそれを阻止するためにバットで打ち返すという、つまりはどちらも「攻め」の体勢で試合を進めているようなのであります。
さて、そんなクリケットファンが待ちに待った大会「ワールドカップ」が４年ぶりに開催されました。今回の開催地はカリブ諸国です。
インドも国を挙げての大応援体制で、テレビでもかなりお金がかかったのではないかと思われるＣＭなどが流され、また巷ではワールドカップにちなんだイベントや便乗商戦なども繰り広げられておりました。
この写真はジャイプールで泊まったホテルでのものです。
このホテルもワールドカップの開催に合わせ、出場各国の国旗を飾ったり、写真にあるようなインドチームの主力メンバーのポスターを貼るなどして気分を盛り上げていました。
そして写真右側のバーでは、出場各国の名前を冠したカクテルなどが用意され、テレビの試合中継を見ながらみんなで盛り上がっておりました。
ところが、インドは予選リーグでバングラディッシュやスリランカに次々と破れ、早々に予選敗退が決まってしまい、インド国民はその熱き思いのやり場を失ってしまったのです。
そしてこれから、それに追い討ちをかけるように、また暑い暑い夏が始まるのであります。
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