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2010年3月30日投函:マハラシュトラ州 / ムンバイ

         
  • 公開日:2022年7月29日
  • 最終更新日:2022年8月4日

今回はムンバイ(旧称ボンベイ)からの投函である。

しかしポストの写真は撮るのを忘れてしまった。投函したのはチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(この絵ハガキに写っているもの)からインド門へ向かう途中のどこかである。それよりもムンバイでは思いのほか絵ハガキを入手するのに苦労してしまった。

その日私はムンバイのあちらこちらを見て歩き(本当に「歩いて」である)、くたくたになってホテルの前まで戻ったのだが、絵ハガキを買っていなかったことを思い出し、絵ハガキを求めてインド門まで歩いたのであった。もちろん道すがら絵ハガキが売っていないかチェックしながら歩いたのだが、これがどこにも売っておらず、ついにインド門まで行ってしまったというわけである。

インド門はムンバイ有数の観光スポットなので、物売りの類もたくさんおり、その時もすでに夕刻とはいえそこらじゅうにうじゃうじゃいた。しかし広場の中央に立ってあたりを見回しても、なぜか絵ハガキ売りだけがいないのである。
まあそこに絵ハガキ売りがいなくても、こうした物売りの連中は横のつながりがあるので、こちらの意向を伝えれば絵ハガキ売りを連れて来てくれたりするのでそれも期待していたのだが、普段あれだけしつこくまとわりつく物売りが、この時は誰も私の周りに寄って来ないのである。近くまでは来るのだが、上目遣いに私をちらっと見ては、別の観光客のところに行ってしまうのである。
おそらく汗みどろになって険しい顔をして周りをじろじろ見まわしている私の姿が、ちょっと異様に感じたのだろう。

で、結局物売りから買うのをあきらめ、目の前に燦然と立ちそびえるムンバイ一、いや、インド一と言っても過言ではない超高級なタージマハルホテルにのこのこ入って行き、超きれいなブック・ストアーで超高い絵ハガキを買ったのであった。なんと絵はがき一枚が15ルピー(約30円)もしたのである。とにかくそんな努力の甲斐あって、無事に絵ハガキは入手できたのだが、文面の半分はいかに苦労して絵ハガキを手に入れたかと、それがいかに高かったかという、早い話今ここに書いているようなどうでもいい話になってしまったのであった。

さて、そんなムンバイから2010年3月30日に出した超高級絵ハガキは、4月5日に無事自宅に配達されたのだった。高価な絵ハガキを紛失することなく届けて頂いた郵便屋さんに感謝感謝である。
本当にありがとうございました!

そして少しは見習えよ、ウダイプール!

真鍮製のアンティーク弁当箱