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2010年4月9日:ケララ州 / トリヴァンドラム・セントラル駅

         
  • 公開日:2022年7月26日
  • 最終更新日:2022年7月28日

コーチンのエルナクラム駅を最後に、鉄道の旅から遠ざかっていたこともあり、すっかり体重計を見かけない日々が続いていたのだが、ここトリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)・セントラル駅はバスターミナルのすぐ近くということで、わざわざ体重計を探しにやって来た。

ということで、これがトリヴァンドラム・セントラル駅のコイン式体重計である。形は丸窓タイプとアーマダバード駅のものと同じで、色と模様はムンバイ・セントラル駅のものと同じなので、強いて名付けるとしたら「ムンバダバード型」となるだろうか。
まあ、なにも名前を付けて分類するほどのものでもないのであった。

こうしたコイン式体重計は電飾が派手にピカピカ光っているので、とかく薄暗いインドの駅構内においては、ひと際華麗な存在として人々の注目を集めてもよさそうなものなのだが、柱の陰などにひっそりと立っていたりすることもあり、意外なほど気に留められない空気的存在と化している。

で、このトリヴァンドラム・セントラル駅の体重計などは、ゴミ箱と床拭きモップと同列の扱いを受けており、行き交う人々は私が体重計に乗った姿を見て初めてその存在を知った、というような顔をしていたのである。しかも出て来たカードの番号が00005番だった。まさか今までに5人しか乗ったことがないのであろうか・・・さて、それでは今回の体重カードをまじまじと見てみると・・・

紙質はだいたい他の場所のものと同じで、昔の切符(硬券)に似たものである。
表面には68Kgと私の体重が刻印され、性格診断が英語とマラヤーラム語(たぶん)で書かれている。

そして問題は裏面である。

なんだか点描でもやもやっとしたものが印刷されているのだが、その下の文字はどうやら「SHAHROOKH」と書かれているようなのだ。途中ちょっと見えない箇所があるし、また綴りが通常の表記とは違うのだが、たぶんこれはあの人気俳優のシャー・ルク・カーンのことだと思われるのである。

そう思ってこの点描画を目から遠ざけたり近づけたり、はたまた目を細めて見たりしてみると・・・

おお、これはまさしくちょっと下向き加減で目をつぶっているシャー・ルク・カーンではないか。

しかしまあなんとわかりづらいことだろうか。

でもここまでわかりづらいと、返って他のものも見たくなって来るから不思議なものである。

長い列車旅の道中で、このカードを使って俳優の名前当てゲームなんてやったら、さぞ盛り上がることであろう。

真鍮製のアンティーク弁当箱