南インドはコーチン(コチ)のフォート・コーチン地区。ここには巨大な四手網の装置チャイニーズ・フィッシング・ネットがたくさんあります。
そんなチャイニーズ・フィッシング・ネットが林立する堤のかたわらには、何軒かの魚屋が並んで商売をしています。
魚屋はどれも小さな掘っ立て小屋風のもので、この写真の店も低い波板屋根があるというだけの店構えでした。売っている魚は、おそらくチャイニーズ・フィッシング・ネットで獲ったものではなく、漁船が持ち込んだものだと思います。なにしろ私が観察していた限りでは、ネットにはあまり獲物がかかっていないようでしたから。
私はフォート・コーチンで知り合った日本人青年と、その青年が乗っていたオートリキシャのおかしなドライバー氏の3人とで、豪華シーフードの昼餉を食べようと、この魚屋を覗いたわけです。
ドライバー氏はもとより、私と青年も普段は質素な食事をしていたので、ここはいっちょ豪勢に!とさっそく食材を選び始めました。
で、最終的に買ったのがクルマエビの様なもの約15尾、硬い殻のある小型のイセエビ風のもの6尾、そして小さなサメ(約30~40cm)が1尾で、これを魚屋のすぐ目の前にある食堂に持ち込み、調理してもらって3人で貪り食べたのであります。
本当に久々の豪華な食事で、しかもさっぱりしたシーフード料理でしたので、スパイスと油の料理に少々飽きていた私には、とても満喫できたひと時でした。
ただまあひとつ残念だったのは、できれば醤油がね、ショーユがあったらなあと、そう思ったのであります。
やっぱ、ニッポン人は醤油でしょう!
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