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なまじの名残が余計に寂しいのである:カンパ・コーラの看板

         
  • 公開日:2012年6月15日
  • 最終更新日:2022年7月22日

これはデリーにあるカンパ・コーラの本社跡である。かつてインドは外資系企業を締め出していた時代があり、よってあのコカ・コーラも国内から姿を消し、代わりに市場を独占していたのがカンパ・コーラであった。
しかし時代が変わり再び外資系企業が参入し始めると、カンパ・コーラはあっという間に市場から姿を消してしまった。

まあ何事も「盛者必衰の理」であるのかもしれないが、カンパ・コーラしかなかった時代を知る者としては、こんな看板を目の当たりにしてしまうとちと悲しい。

それとは関係ないけど、昔足しげく通った近所のラーメン屋が廃業してしまい、跡地は駐車場となったのだが、その駐車場の片隅にラーメン屋の外された電光看板が今も横たわっており、それを見るたびに懐かしさとともになんとも言えない寂しさがこみあげて来て困る。
なにしろそのラーメン屋が廃業してからもう二十何年も経っており、それはカンパ・コーラが市場から姿を消すよりも前のことなのである。

はたしてそのラーメン屋の看板とカンパ・コーラ本社の看板、どちらが先に片付けられるであろうか。

もっとも私がカンパ・コーラ本社跡を見たのはもう2年も前のことなので、そちらはすでに撤去された可能性はある。
でもってラーメン屋の看板は先週の日曜日にも見たので、もしかしたらラーメン屋の勝ち!かもしれない。

真鍮製のアンティーク弁当箱