browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

2006年8月18日:パインズクラブ通信 第220号

         
  • 公開日:2022年8月12日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

お盆が終わりましたが、この時期ニュースを見ておりますと必ず「お盆をふるさとや行楽地で過ごした人のUターンラッシュが始まり」というセリフを聞きます。そして画面は、今まさに新幹線から降りて来た乗客のインタビューシーンなんかが映し出されるのですが、これがたいてい虫かごを手にした子ども連れだったりしまして、「あのねえ、これおばあちゃんちで捕まえたの」などと子どもが言うのです。カメラが虫かごに寄り中を覗くと、なるほどカブト虫やクワガタ虫、またはカミキリ虫やキリギリス、あるいはカメ虫やマイマイカブリなどがいたりなんかします。
そうしたシーンを見るたびに誠に微笑ましい夏の日の情景が思い起こされ、いよっ!ニッポンの夏!などと声を掛けたりしてしまうものです。

でも、本当にそうなのでしょうか?
もしかしたらそれは一部の、あくまでも日本国民のごく一部の人の行動なのではないのでしょうか。
それはマスコミの作り上げた「若い家族は都会に住み、年老いた両親は田舎に住み、おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に、おにいさんは部屋でごろごろニート生活」みたいな、何か意図的な話題の見つけ方をしているような気がしてならないのです。

たとえば、おじいさんとおばあさんが東京のマンションに住み、若い夫婦が子どもと一緒に農村に住んでるかもしれないじゃあないですか。そういうケースだってきっとあるはずです。
なのでテレビ局の人もたまにはそういった田舎の駅に行き、今まさに列車から降りて来た家族にインタビューするということもした方がいいと思うのです。

「お休みはどうだった?」

「うん、楽しかった! おばあちゃんの住んでるマンションってさあ、オール電化だから、大停電のときはマジびびったな。それにポンプも動かないから水も出なくてさあ、あーゆー時って水洗トイレは困るね。これがホントの『不便』ってゆーのかなあ」

なんてね。

しかし先日の東京大停電はすごかったですね。
当たり前ですが、電気で動いているものはみんな使えないわけです。
その時テレビのニュースなんかでも停電情報のテロップを流してましたけど、停電の人はそれ見られないわけですから、こうなるとテレビも無力だなって感じました。
そんな時はテレビ局の人総出で、停電情報の横断幕をなびかせて自転車で走り回るというのはどうでしょう。まるで景色の中にテロップが流れているようでさぞかし壮観で面白いと思うのですが。

えー、それから季節が夏の真っ盛りでしたから、冷蔵庫や冷凍庫の電源が落ちてしまうのは困ります。
せっかく三時に食べようと買っておいたガリガリ君なんか、溶けてしまって棒だけになりホントのガリガリ君になってしまいます。
冷凍食品も溶けてしまいますので、その晩はどこの家でも冷凍食品まつりが開催されたのではないかと思います。

また、炊飯器でご飯を炊いてる途中だった人もいたでしょう。
昔からご飯の炊き方は「初めちょろちょろ、中ぱっぱ」なんて言いますが、この「中ぱっぱ」の「ぱ」のあたりで停電になってしまったのです。しかも最初の「ぱ」の方でです。
電気の来なくなった薄暗い台所では、音のしなくなった炊飯器が気まずそうにたたずみ、まな板の上にはご飯と一緒に食べようと切り始めたタクアンが、3枚まで切ったところで放置され、停電の引き起こした問題の根の深さを浮き彫りにしているのでした。

他にも、健康ランドでマッサージ機に100円を入れたのに途中で停電になってしまったとがっかりするおばあちゃんや、同じくお金を入れたのに途中で止まってしまったと薬屋の店頭のサトちゃんを指差して泣く子ども、はたまたお尻洗浄機が動かなくなりパンツを汚してしまったと怒るおじいちゃんなど、この停電で心にキズを負った人は数知れないのです。

最近は「オール電化」のCMなども見ますが、こういうことがありますと、エネルギーはいろいろな方法のものを同居させておき、いざという時のリスクを分散しておくべきかと思います。

だいたい現代人は電気に頼り過ぎております。
昔は人の手でやるのが当たり前だった掃除や洗濯、ご飯炊きやケツふきなど、みーんな電気仕掛けにしてしまったわけです。
さらに最近はパソコンの発展で手紙まで電気仕掛けになってしまい、このメルマガだってそうした電気の恩恵で書いている・・・

ああ、電気って便利だなあ。

みなさん、電気を大切にしましょう!

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

さて、ここからはインドの話題になります。

先日久々に、インド駐在員のチョロチョロちゃんからメールが届きましたので、今回はフレッシュなインドの話題をお届けできることと思います。

では、チョロチョロちゃんからのメールです。どうぞ!


こんにちは。

今日のメルマガをみて思ったのですが、特急銀河でなく、急行銀河81号ではないですか?
銀河号が特急として運行されていた歴史はないし、寝台列車が全盛期の時代ですから、通常の銀河号に座席がついていた可能性もあります。


というわけで、インドはいまだに鉄道大国でありまして・・・

あれ?

インドの話題じゃないのね。


えーと、急行銀河、っと・・・

前回のメルマガで、私が高校時代に小田原から名古屋まで乗った夜行列車を、「特急銀河」と書きましたが、確かにあれは「急行」だったと思います。
そしてご指摘の通りその列車はほとんどが寝台車両で、座席の車両は2両くらいだったと記憶しております。
そんな座席車両をわざわざ選び、夜通し友と話をしようと考えていた私は、若干15歳の前途ある若者だったのでございます。しみじみ・・・

おっと、これじゃあいつまでたってもインドの話題にならないじゃないですかあ。

他に何か話題はないのでしょうか?チョロチョロちゃん。


インドの情報は、ニューデリー駅が警備が厳しくなって、入り口が3箇所に限られ、入場するにも、金属探知機のゲートと係員によるチェックをうけなくてはいけなくなりました。
う~ん。時間がかかりますね。


ほおほお、なるほど。

それでなくても何かと物騒なニューデリー駅ですが、警備強化の背景にはテロ対策があるのでしょうか。インドは相変わらずのテロ頻発国ですから。

ニューデリー駅はテロ以外でもちょっとした詐欺師がウロウロしている危険なところでして、慣れぬ旅行者がキョロキョロしながら歩いていると、あっと言う間に腕をつかまれ、「どこへ行く?外国人のチケット売り場はここじゃない。オレが案内してやるからついて来い」などと言いながら怪しげなオフィスに連れ込まれ、気が付いた時にはカシミール行きのバスに乗っているということになっているのです。

そんな悪の巣窟ニューデリー駅の警備が強化されたとなれば、そうした詐欺師も一掃されるのではないかと思うところですが、きっとそうはならないのでしょう。
おそらくああいう詐欺師連中は、警察や駅員になにかしらのワイロを渡してお目こぼしに預かってると思うのです。
でなけりゃ、いくら混雑する駅構内とは言え、外国人旅行者にやたらと話しかけ、駅舎から離れた旅行社のオフィスに連れて行く様子を、駅員や警備の警官が気付かないはずがないのです。
それをいいことにあいつらときたら、よってたかってチケット売り場への行く手をはばみ、なんとかして高いツアーを組ませようとするわけです。
私なんか切符を手に入れるまで再三突撃を試み、ようやく5日目にして切符を買うことに成功したくらいなのです。なろー。

インドでは金属探知機のゲートをあちこちで見かけます。
前出の鉄道駅や空港は言うに及ばず、有名観光スポットや大きなショッピングセンターの入口などにも置いてあります。

そんな中には、ホントにこれ役に立ってるのかよ?と疑いたくなるものもありまして、たとえばカロルバーグという商業エリアのメインストリートにもその金属探知機のゲートが置いてあったりするのですが、広い通りの入口にぽつんと置いてあるだけですので、誰もそこをくぐったりしていません。
たまにそこを通り抜けている人を見かけることもありますが、その行為は子どもがわざわざ水溜りの中を歩くようなもんで、ちょっとした好奇心でしかないわけです。
それでもそのゲートは毎日どこからか出され、そしてまた仕舞われるわけで、その費用はいったい誰が出しているのか気になるところなのであります。

とまあ、フレッシュなインドの情報はチョロチョロちゃんが頼りですので、もっとせっせとメールを書いて寄こす様お願いする次第でございます。

それでは、これから夏休みに入らせて頂きます。

来週まで、ごきげんよう!

次のページへ行く

目次へ行く目次へ行く

ページのトップへ戻る