その後いかがお過ごしでしょうか。
まだ夏日があったりして、本当に今年の秋はどうなってしまっているのでしょう。
朝起きて長袖のシャツを着ても、すぐにまた半袖のポロシャツに着替えるなんてことを毎日のようにやっておりまして、洗濯物が増えて困ります。
さて、そんなことよりチリの落盤事故での世紀の救出作戦ですよ。
夏にこの事故(というより「全員生存」という報)を知った時には、生きていてよかったなと思う一方で、「救出には3、4ヶ月を要す」という事実に愕然としたものでした。
そんなに長いこと地下にいなきゃならないなんて、想像しただけでも恐ろしいことだと思ったわけですよ。
それがついに、そして無事に全員の救出が成されたことは、誠に喜ばしいことと素直に思えるのであります。
まったく「日の目を見る」というのは、こういうことなんですね。
私はこの光景をインターネットの中継映像で見ていたのですが、33人目、つまり最後の一人を乗せたカプセルが地上に引き揚げられた瞬間、映像が止まってしまいました。
おそらくアクセスが集中したのだと思いますが、もうがっかりです。
みんな映像なんか見てないでちゃんと仕事しろよな・・・
しかしこれでしばらくは「フェニックス」という言葉がもてはやされ、「はやぶさ」なんて言葉はもう過去のものになってしまうでしょう。
えっ? はやぶさってなんだっけって?
はて? なんでしたっけ?
というわけで、33名の尊い命は救われたわけですが、これほど大規模なものではなくても、感動的な救出劇というのは他にもあるものです。
これは私が小学校の4年生の時でしたが、校庭にタイヤ跳びというものが設置されました。
タイヤ跳びはおそらく日本各地の小学校に作られ、そしてまだそれがある学校も多いと思いますので、みなさんよくご存知と思いますが、一応ご説明させて頂きますと、タイヤ跳びは古タイヤをタテにして地面に半分埋め、ウマ跳びに活用するというもので、私の小学校のものは、軽自動車の小さなタイヤから、おそらくは建設用機械のものと思われる大きなものまでありました。
で、その一番大きなものに関しては、小柄な生徒なら内側の空洞に入ることができたのです。
ところがある日、その空洞から生徒が出られなくなるという事件が起きたのです。
その子はタイヤの内側に入ったものの、どうしたものか出る時になってお尻が引っかかって出られなくなってしまったのです。
急を聞いて駆け付けた男性教師が、二人がかりでタイヤの内側に手を掛けて広げようとするのですが、大きなタイヤはゴムも厚くて固く、ほとんど効果がないようでした。
お尻をタイヤに挟まれた子は、へっぴり腰の姿勢のままで泣いています。
私も野次馬・・・いえ、無事の救出を願う一人として、その光景を見守っていたのですが、残念なことに休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り、救出にあたっていた教師は少し怒ったような顔で「お前ら早く教室に戻れ!」と言ったのでした。
ということで、話はこれでおしまいです。
えっ? ってあーた、
そりゃあ私だってその後どのような救出劇が繰り広げられたのかを見たかったです。
しかし前述したように授業が始まってしまいましたので、それは叶わなかったのです。
しかし次の休み時間には、もう一番大きなタイヤ跳びの根元にはへっぴり腰で泣いている子どもの姿は見えませんでしたので、無事に救出されたんだな、ということがわかりました。
またその救出の方法についても結局わかりませんでした。
まあ本人に確認するという方法もありますが、タイヤにお尻を噛みつかれるという変な格好を、衆人の前にさらしてしまった子に、そんな追い打ちをかけるようなことは聞けるわけがありません。
とにかく一番大きなタイヤ跳びは、救出のために切り裂かれるということもなく、その後もそこに立ち続けておりましたので、もしかしたら体の位置をずらしたら難なく抜けたのかもしれません。
そしてこうした事故が発生した時の学校としての対策の通例として、「タイヤ跳びのタイヤの中には入ってはいけません」というおふれが全校生徒に発せられたのでありまして、もしかしたらチリでも、「今後一切炭鉱の坑道には立ち入ってはならぬ」なんていうお触れが出るかもしれません。
あー、それにしても見たかったなあ、33人目の救出者がカプセルから出て来る瞬間、それとタイヤ跳びから抜け出た瞬間。
しかしこういう救出劇に関しては、「次の機会」というのは決して望んではいけないのであります。
なにはともあれ、よかったよかった。
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
また秋の健康診断の季節がやって来て、私も近日中に受診します。
チリの救出者達のように、少しは健康管理とメタボ脱出に努力してくればよかったなあと思う今日この頃です。
といったところで今回のメルマガはこれにておしましです。
それでは来週まで、
ごきげんよう!