ここはムンバイにある「マリーン・ドライブ」と呼ばれる通りです。ムンバイ中心地の西に位置するバック・ベイ(Back Bay)に沿って、まさしく「湾曲」して延びる道路には、よく整備された広い歩道も付いていますので、ここはドライブに良し散歩に良しといったところです。
もっとも私は宿泊しているホテルから暑い中を20分以上歩いて来ましたので、散歩としてはもう充分といったところなのであります。
上の写真は北方向を写したものなのですが、今度は南方向に振り返って見ますってえと、こんな感じです。この先の方がフォート地区と呼ばれる地域で、まっすぐ行って左に曲がればインド門に行くことができます。
でもたぶん30分以上歩くことになると思いますので、適度な水分補給をしながら歩きましょう。
さて、そんなマリーン・ドライブは市民の憩いの場となっておりますが、やはりここも世界各国津々浦々のビーチサイドのご多分にもれず、恋人たちが愛をささやく名所(?)でもあるのです。特にほら、こうして西の水平線に太陽が沈む時刻ともなると(この写真は後日撮影)、どこからともなく何組ものカップルが湧いて出て、コンクリートの堤防に並んで座って肩なんか寄せ合っちゃったりして、「ねえ、夕陽がきれいね」「いや、君の方がずっときれいだよ」とか、「ねえ、海の水ってなぜしょっぱいのかしら」「それは君の美しさに嫉妬した人魚たちの悔し涙のせいさ」とかそんなくさいことを言っていちゃいちゃするのであります。たぶん。
そんな恋人たちは放っておいてさらに北へ歩いて行きますと、白砂の広がるビーチに出ました。この時は月曜日の午前10時頃だったためか、砂浜には人はまばらで泳いでいる人も見かけませんでしたが、おそらく休みの日などには多くの市民がここを訪れ、水と戯れるのでありましょう。
私もちょっと歩き疲れましたので、ここで海を見ながら一休みと致しましょう。
ホントはこんな状況ではビールが飲みたいところではあるのですが、私はこの後ムンバイ(当時はボンベイでしたが)におけるガンディーの滞在場所だった「マニ・バワン」というところへ行く予定だったので、そこはぐっと我慢してビーチの売店でコーラを買いました。このコーラの缶にはしっかり20ルピー(約40円)と印刷してあります。
でもそんなことにはおかまいなく、売店のあんちゃんはしっかり25ルピー(約50円)取りました。
インドではたまに「冷やし賃」の名目で価格に少し上乗せされることがあるのですが、ここの場合はまあ単純に海辺価格ということなのでしょう。
しかし散歩の後で海を見ながら飲むコーラの味は、確かに上乗せ5ルピー分以上においしく感じたのでありました。
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