ここのところ経済発展目覚しいインドではありますが、まだまだその発展の恩恵はあまた国民に行き渡っているわけではありません。一部の「新中産階級」の人たちは自家用車を買ったり電化製品を揃えたりしているようですが、それは国民のごく一部で、毎日の糧を得るのに必死な人たちもたくさんいるというのが実情なのです。
で、ここで私はそんな現実を声高に訴える!
というわけではなく、今回は写真のお話しなのです。
街角のショーウインドウには真新しいカメラがたくさん飾られ、カメラ付き携帯電話なども出てきたインドではありますが、まだカメラを持たない人は多く、そのためか写真を撮られることが嬉しくて仕方ないという人たちもたくさんいるのです。
この写真はとある中級ホテル(「中級」と言っても真ん中ではなく、その上に「高級」と「最高級」があります)のレストランで撮ったものです。なにやら肩を組んだ従業員が嬉しそうに写っているではありませんか。実はこれ、撮影者はこの人たちを写そうとしたわけではなかったのです。最初はテーブルの反対側に座る人(何を隠そうこの私)を撮ろうとカメラを構えたのです。
そしたら、そのはるか後方でこれですよ、これ。
しかもこの真ん中の黒いジャケットの人はこのレストランのマネージャーなのです。
なのにカメラが自分たちの方に向いたその瞬間、横にいたボーイを素早く引き寄せ、集合写真の体勢に入ったのであります。
ここまでされたら撮るしかないでしょう。 私も手前で思わずのけぞっております。
でも、そんなインド人が私は大好きなんだなあ、これがあ!
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