これはタマリンドというマメ科の植物です。アフリカが原産ということですが、インドでもあちこちで見られ、またインド料理には欠かせないものとなっています。
でもこのマメ、使うのは「豆」の部分ではなく、さやの部分になります。
タマリンドのさやは肉厚で、熟すとちょっと硬いペーストのようになり、それがとてもすっぱいのです。
はい、この薄茶色の外皮が割れて現れた、赤褐色の部分ですね。このペースト状の部分を使ってチャツネ(インド料理の付け合せに出される調味料の一種です)を作ったり、また料理自体の味付け(酸味付け)などにも利用します。
ちなみにこのタマリンドのさやを持つ手の主は、オートリキシャのドライバーです。
ここはチェンナイの植物園なのですが、「外で待ってろ」という私の指示を聞かず一緒についてきたので、ちょっと仕事を与えたわけです。
でもまあ、インドの大地で育ったものは、インド人の手で持った方がしっくり見えるような気がしますねえ。
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