これはインドでよく見かける移動式屋台店舗です。作りはごく簡単で、台の下に自転車の車輪みたいな(ってか、自転車のものを転用していると思われます)のを四つ付けただけのものです。屋根はオプションになっています。この写真のものは屋根が付いていますが、完全なオープンカースタイルのものも多いです。
そんなインドの屋台の構造をいつ誰が設計したのかは知りませんが、この車輪の取り付け方、つまり陸上競技場のトラックのような形の金属で車軸を挟み込み固定する方式のものは、広くインド全土で見られます。これは実に高い普及率ということになり、まさにもう「屋台界のフォルクスワーゲンやぁ~」なのです。設計者、えらい!
で、今日の本題は実は屋台ではなく、このおっさんの方なのです。
このおっさん、果物を売っているのですが、その大事な商品を並べている台の上に、自分も乗っかっているのです。あんたも食べごろかい?
こんな風にどこにでもひょこんと座ったり寝たりすることは、インド人の得意技のひとつのようで、建物の壁に棚だけくっつけて商品を売っているような小さな店などでも、その棚板のひとつに尻をつっこんで座ってる光景などを目にすることがあります。また低いレンガ塀の上に寝ていたり、サイクルリキシャの車夫が後部座席とサドル、そしてハンドルを一直線でつなぐように横たわって寝ている光景というのもよく目にします。
そんなインド人のアクロバティックなくつろぎの姿勢を見るたびに、さすがヨガの国だなあなんて思うのであります。
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