インドの国自体が「巨象」なんて呼び方をされるくらい、ゾウはこの国の代表的な動物です。
では、インドの街角にはゾウがうろうろしているかと言うと、そんなことはありません。
さすがに牛みたいにうじゃうじゃいるわけではないのです。
それでもニューデリーなどの都市部でも、たまにゾウの姿を見かけることがあります。しかもそれは観光用などではなく、立派に労働しているゾウなのです。背中の上に切った木の枝などを満載して、車がびゅんびゅん通り抜ける大通りを、のっしのっしと歩いているのです。
この写真のゾウは、ハイダラバードの動物園で撮ったものです。しかしご覧の様にこのゾウ、動物園にいるにもかかわらず、草の運搬、積み込みなどの作業に従事しているのです。
普通動物園などにお世話になっておりますと、黙っていても食べ物が与えられ、住むところも与えられていますので、ついつい甘えてごろごろしてしまう動物が多いのですが、このゾウは違います。ちゃんと労働という義務を果たしているのです。
それに引き換え我が国には、仕事もしないでごろごろしているニートやパラサイトやヒッピーやフーテンやイソーローや道楽者の若旦那や・・・それから、えーと、えーと・・・
とにかく、そーゆー人はインド象の爪の垢でももらえばいいのです。
それにしてもインド象の爪の垢ってでっかいだろうなあ・・・おにぎりくらいの大きさはあるかしらん?
あっ、そんな話をしようと思ってたのではないのです。今回はゾウの話なのです。
南インドでは、密林からの材木切り出し作業といった、さらに本格的な労働をするゾウ集団(正確にはゾウ遣い集団)などもいて、現代においてもゾウはその能力を遺憾なく発揮し、インド発展の一翼を担っているのであります。
*観光地ではゾウに乗れるところもありますが、それはまた別の機会に
「インドの乗り物」としてご紹介させて頂きます。