「何か飲むか?」
軽く40度を越えているだろうという気温。
そんな中をてくてく歩いてたどり着いたのは、仕入の際に毎回立ち寄る馴染みの店です。
「ああ、冷たいのがいいなあ。リムカね、リムカリムカ」
店の小僧が外に飛び出して行き、間もなくビンを手にして戻って来ます。お待ちかねの「リムカ」の到着です。ビンの栓はすでに抜いてあり、挿したストローが炭酸の泡粒で、今にも倒れそうなくらいにビンの口元から持ち上がっています。
私はビンを受け取ると、ストローをしっかり奥まで挿し込み直し、それを思い切り吸います。
チューチューチュー・・・
あ゛~~~~~! まったくもう! もどかしいなあ!
いつも思うんだけどさあ、ストローなんていらないだろ!ラッパ飲みでいいじゃん!
らっぱらっぱらっぱっぱぁ~!
と、今日の主役はインドの渇きを潤す炭酸飲料「リムカ」です。
リムカはレモン味です。もしかしたら他の味のもあるのかもしれませんが、私はレモン味しか飲んだことがありません。
とにかそのレモン味のほのかな酸味と砂糖の甘み、そして炭酸の刺激が腕組みをして一気に喉を駆け抜けるときの爽快感といったらインドで二番目です!
(注:一番目はキングフィッシャーです)
日本では炭酸飲料なんてまず飲まない私ですが、なぜかインドではリムカを飲んでしまいます。もしかしたら麻薬成分が配合されていて、一度飲んだらヤミツキになってしまうのかもしれません。う~、危ない危ない。
値段は確か10ルピーほど(ちゃんとビンに定価が印刷されています)かと思いますが、私はいつも貰って飲んでるので忘れてしまいました。
とにかくまあお手ごろ価格で、しかも至るところで手に入りますので、みなさんもインドに行ったらリムカを飲む機会は多いのではないかと思います。
また観光客相手の小奇麗なお土産屋などに入ると、気前良くリムカが振舞われることもあるでしょう。ただしその場合は、あなたの買うであろうお土産にちゃんとその分、いえ、それ以上が上乗せしてあるわけです。元が取れるようにするには、相当数を飲まなければなりませんのでなかなか大変です。
さて、上の写真はカニャークマリというインドの最南端の町で撮ったものです。
ホテルのバルコニーで撮影したのですが、背景はアラビア海とインド洋とベンガル湾の交じり合う海で、まさしく酸味と甘みと炭酸の交じり合うリムカにぴったりのロケーションではないでしょうか。
ちなみに水平線が右下がりなのは、地球が丸いからだと思います。
またはバルコニーが傾いているとの意見もありますが、そんなことはリムカのおいしさの前では意味の無いことなのです、はい。
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