これはインドの列車です。
駅のわりと近くの踏み切りで撮りましたので、列車のスピードはそれほど出ておりませんでしたが、間違いなく走行中の列車です。で、この列車、走行中にも関わらず両側のドアを開け放ったまま走行しているわけですよ。踏み切りの向こう側で待っている人が見えたりなんかしております。
こんな風にインドの列車は、走行中でもドアの開閉が自由自在であります。さらにそれは混み合う通勤電車なんかでも同じでありまして、ドア(というか本来ドアのあるはずの出入り口)からはみ出しそうになった乗客を乗せて走っていたりするのです。
走行中にドアが開いてしまう(誰でも開けることができる)というのは実に恐ろしいことで、日本ではまず考えられないことなのですが、悪いことばかりではありません。
たとえば駅のホームなどで、まだ列車が完全に止まらないうちに飛び乗ったりできるわけです。ここで間違えてはいけないのは、走り出した列車に飛び乗るのではなくて、ホームに滑り込んで来た列車に飛び乗るのです。
実はこれは荷物を運ぶ赤帽さん達のことでありまして、彼らは荷物運びの仕事を取るためにいち早く列車に飛び乗り下車予定の乗客を探すのです。
また逆に、その駅から乗る乗客に請われて席を確保するために飛び乗ることもあるようです。
まあ私自身は走る列車に飛び乗ったり飛び降りたりすることはありません(たぶんこれからもそう願います)が、いつでもドアが開いて便利だと思うことは車窓の風景を眺めたり写真に撮ったりするときです。
なにしろエアコン車両の窓ガラスにはスモークフィルムが貼られていて、外がよく見えないのです。またガラス自体もかなり汚れているということも多いのです。
なのでそんな時は連結部近くのドアを開け放ち、目の前を流れ行く田園風景なんかを眺めたりするわけです。
えっ、そんなことをするくらいなら窓も開け放ったままの三等に乗れって?
まあ自然の風を受けて走るのも気持ち良いとは思いますが、暑い季節だと人工的な冷風も気持ち良いわけでありまして・・・まあそれはそれ、これはこれってことでね・・・はい。
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