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2006年6月10日:現地発信メルマガ「インドからこんにちは」36

         
  • 公開日:2022年8月5日
  • 最終更新日:2022年8月5日

このインド発のメルマガも、いよいよ今回でおしまいです。
また帰国後は週一回のペースに戻ります。
残念!と思われた方、またホッとされた方、いろいろあるかと思いますが、まあとにかく私は、今夜の便で帰国の途に就くわけであります。

そんなわけで今日が最終レポートとなるわけですが、デリーの空は今日も良く晴れ渡り、朝から暑いのなんのって、ええ、たまったもんじゃありません。

では、そんな暑くて暑くてどーしょもないデリーからの話題です。

まずは、昨日のデリーメトロのお話に関しまして、このような疑問が掲示板の方に寄せられましたので、このメルマガでお答えさせて頂きたいと思います。
掲示板という公開の場へのご投稿でしたので、このメルマガに転載しても特に問題はないであろうと判断致しまして、その全文を載せさせて頂きます。

【ご投稿者:とらとらさん】

どーもいつも楽しいレポート有難うございます。
早速ですが一つ質問があります、今回のデリー地下鉄の件でどうしても釈然としない事があります。
それは、どうして地下鉄駅が乞食たちの巣窟にならないですむのか?ということです。
大きめの土管を転がしておいただけで次の日には四人家族のマイホームになるようなところで、雨風がしのげてエアコンまできいているところを彼らはほっておいてくれるのでしょうか?まさか一日中ガードマンが見張っているなんてないですよね。

ごもっともな疑問かと存じます。

特にこの時季のデリーはものすごい酷暑で、エアコンどころか家もなく、暑さから逃れられない人々が、ただただうつろな目で道端で寝転ぶなんて光景をよく目に致します。

ところが、ひとたびデリーメトロの地下に入れば、そこはエアコンが効いた快適空間。まさに地上の楽園・・・いえ、地下なので、地底の楽園!
そんな空間、コジキやホームレスでなくとも、ずーと居たいという人が出現してもおかしくないわけです。

しかし、実際の駅構内は、インドらしからぬ秩序が保たれ、ホームレスはおろか、チャイ屋もパーン屋も路上歯医者もいないのです。

なぜなんでしょう?

はい、答えはすでにとらとらさんの投稿の最後に出ています。
つまり、ちゃんと警察だか警備員だかが見張っているわけです。

この数年でデリーは街の美化運動を推し進め、違法駐車や路上の物乞い、そしてインド名物ノラ牛の駆除など、さまざまな分野でかなり強引にその成果を上げてきております。
なので、インド政府が力を入れて建設を進めているデリーメトロに、ホームレスをそうやすやすと入れるわけがないのです。
さすがにメトロの地上出入口のすべてに警備員が配置されているわけではないのですが、巡回などでメトロの利用者以外がこの地底の楽園に留まることを防いでいるのだと思います。

あー、メトロで思い出しましたが、デリーの大通りにはよく地下横断通路があり、その入り口には大きく「SUB WAY」と書いてあります。
地下鉄のない時代でしたら、まさかそこを地下鉄駅とは思わないでしょうが、デリーメトロが営業運転を開始している今日この頃では、そこを地下鉄駅と間違えてしまい、改札口を探して3往復くらいする人もいるでしょう。
現に私も車からその入り口を見たときに、「おっ、なんだこのマーケットまで地下鉄で来られるんじゃない」なんてことを思ってしまいました。
しかしよくよく見ると、竣工間もないメトロの駅にしては、なんだかかなりバッチイなあと疑問に思い、ようやく単なる地下横断路だと気づいた次第であります。

そんな地下横断路が、オールドデリーの大商店街チャンドニーチョークとムガル時代の城ラールキラーを隔てる大通りにも設置されています。
そしてその地下横断路は、かつてはものすごいところだったのです。

まずとても暗いのです。陽光ありあまる場所から降りて行きますと、あまりの暗さに鼻毛を抜かれても分からないくらいなのです。

そして匂いもすごいのです。もうそれは絶対糞尿以外の何ものでもないであろうことが、鼻毛を抜かれた鼻でもよーくわかるほどでした。
目にも染みるほどの匂いですので、どうせ薄暗くてよく見えないのだから、いっそ目をつぶってしまえと思うほどなのです。

しかし目をつぶってはいけません。なぜならそこにはたくさんの人が寝転がっているからです。
つまり、家の代わりに使ってる人がやはりいるわけですよ。
そして更に子どものこじきが寄って来て、しつこくしつこくお金をせびるのであります。

そんな地下横断路ですから、あまり通行する人もなく、通るにあたってはかなりの覚悟が必要でした。
地上で大きく息を吸い、鼻をつまんで呼吸を止め、こじきの襲撃を振り切るスピードで駆け抜けなければならないのです。
しかも、床に寝転ぶ人々を踏まないように、ぐにゅぐにゅずるずるの異物に足を滑らせないように注意しなければならないのです。

ところが、今はそんなことがなくなったのです。

地下横断路には寝転ぶ人の姿はなく、糞尿の匂いもあまりなく、しつこいこじきの攻撃もないのです。

なぜなら、その地下横断路の中に交番ができたからです。

こうして今では特に覚悟を決めなくとも、その地下横断路を気軽に利用できるようになったのですが、代わりに今度はとかくあまり評判のよくないインドの警察官が常駐しているわけで、ささいなことで難癖をつけられないとも限らないわけです。やはり厳重な注意が必要でしょう。

それにもしかしたらそこは正式な警察ではなく、「地下警察」かもしれないのです。
下手に捕まると拷問にかけられ、鼻毛を全部抜かれてしまうかもしれません。おー、怖い怖い・・・

えー、インドからの最後のレポートだというのに、なんだか話が変な方向に行ってしまいました。

帰国後もまたメルマガでインドの話題をさせて頂きますし、ホームページには写真入りの案内などもアップするつもりです。
どうぞお楽しみにしていて下さい。

インドからのメルマガに連日お付き合いを頂き、誠にありがとうございました。

それでは一旦、デリーよりお別れ致します。

さようなら!

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