インドを旅するにあたり、メインバザールでサンダルを買った。ラクダの革で作られているもので、デザインはなかなか気に入ったのだが、店のおやじの言い値は450ルピー(約900円)と、私の見立ての200ルピーとはおそろしくかけ離れたものだった。
しかしその時の私はなぜか「300ルピー(約600円)」と口にしてしまい、結局それを押し通して買ったのだが、ちょっと損した気分だった。
実際に使い始めると、このサンダルは自分の足にはちょっと大きいことがわかった。
そんなことは買う時にわかりそうなものだが、使い始めて革が伸びたのか、とにかく足を入れるベルトの輪が少し大きく、着地の時に足が外側に滑ってしまうのだ。それは一月ほど履いた後の底のすり減り方からもよくわかるのである。
さらにこのサンダルは底のゴムが非常に粗悪で、簡単につぶれて薄くなるばかりか、砂利がゴムに食い込んでしまい、歩くととても痛いのである。私は毎日結構がしがし歩くので、こんなサンダルではこの先旅は続けられないと、アレッピーで新しいサンダルを買ったのであった。(それがこちらの「大正昭和の」サンダルなのである)
次回は日本からスポーツサンダルを持っていこうと思う。
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