これは南インド、アムリタプリのオートリキシャの後ろ姿である。アムリタプリにはアレッピ(アラップーザ)からクイロン(コッラム)へ船で移動した時に、チャイ休憩でほんのちゃいっと、いえ、ちょいっと上陸しただけだったが、そこで何台かのオートリキシャを見た。
ここのオートリキシャはどれもきれいなペイントが施されていて、車体も新車かと見まごうばかりに(本当に新車だったのかもしれないが)ピカピカだった。
それがこの町の標準的なオートリキシャなのか、それともたまたま「オートリキシャ・カスタム倶楽部」みたいな同好の士が集まっていたのかはわからないが、とにかくそこではみんなして愛車の美を競っているのであった。
で、そんなオートリキシャきれいきれい計画の必需品のひとつが、このナンバープレートのようなのだ。インドの道路交通法がどうなっているのかよく知らないが、ナンバープレートは官製のものでなく(それもあるのかもしれないが)、ナンバープレートを専門に商っている店などで作ってもらったりすると聞いたことがある。実際インドでは、店先にいろいろな種類のナンバープレートをぶら下げた店も見かける。
とにかくこのちょっとしゃれたナンバープレートも、愛車を飾りたてるアイテムのひとつであることには間違いない。
ただちょっと気になったのが、このプレートの形と両脇のくぼみ具合が、なんだかコップやお皿を載せて運ぶのにちょうどいいんじゃないかなあということなのである。
もしかしたらこれ、本当はナンバープレートとして作られたものじゃないんじゃ・・・
いや、別に私はそれを「変なの!」と言うつもりではなく、逆にこのナンバープレートを自分も手に入れて、トレイとして使ったら面白いかなと思っただけなのである。
そしてそれがこのプレートがこの世に生まれて来た本来の使命であると・・・
いやいや、そんなことは断じてなかろうぞ。
これは誰が何と言ってもおしゃれなナンバープレートなのである。たぶんね。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]