これはインドのジュース屋の店先でよく見かける光景です。
ずら~と並んだジュースビンの上になにやら丸い黄色いものが乗っかっています。
大きさはピンポン玉よりひと回りほど小さくて、形はほぼまん丸ということなので、私はつい「ライム」と言ってしまうのですが、インドの人たちはこれを「レモン」と言います。
で、小さくてもレモンということですので、夏場を乗り切るための強力な助っ人になるわけです。ほら、日本でもレモンスライスの砂糖漬けを食べたりするじゃあないですか、クエン酸は疲労回復に効くとかいうことで、ねっ。
またインドでは、このニンブーだけを売り歩く人もよく見かけます。
ニンブー売りは繁華街などの人通りの多いところに出没し、手のひらいっぱいに載せたニンブーで人々の目を惹き売ろうとするのですが、よくよく観察してみると彼らは適当にニンブーを手のひらに載せているのではなく、どの売り子もきっちり10個載せているのです。多くも少なくもなく必ず10個なのです、実に正確なのです。
それはまあ、おそらく10個単位で売っているからということなのでしょうけど・・・私、売り歩く彼らの手のひらを目で追い一生懸命数えましたので、その労を無にするのは惜しいですし、でも他に発表の場もないものですから、いちおうここにご報告する次第なのであります。
とまあそんなインドの夏場を乗り切る必須アイテム「ニンブー」でありますが、そいつを頭に乗せたジュースのビンが行儀良く並ぶ様は、まるで命のロウソクが並んでいるようにも見えるのであります。
あっ・・・
ひとつ消えてる・・・
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