地震の多い日本では、レンガ造りの建物はあまり見かけませんが、インドではレンガは主要な建築資材として活躍しておりまして、大都市郊外にはこうしたレンガ工場なんてのもたくさんあるわけです。まあ「工場」と言っても、土の大地の真っただ中に高い煙突が一本聳え建ち、その周りをたくさんのレンガの小山が取り囲み、でまたその外側をぐるりとレンガの塀で囲ってあるといったようなもので、働いている人影もあまり見えず、全体的に赤茶色の荒涼とした光景なのであります。
レンガを使った都市造りと言えば、かのインダス文明からしてそうだったわけでありまして、そういう意味ではインドにおけるレンガ作りは、超伝統工芸と言ってもいいのかもしれません。
しかしインダス文明滅亡の原因として「砂漠化」が挙げられ、さらにその原因のひとつとして「レンガ作りのための森林伐採」なんていう説も(もちろん異論もあるわけですが)言われておりますので、どうしてもこうしたレンガ工場を見ると、環境の事が心配になってしまうのであります。
でも木造建築だって木をたくさん使うわけですしねえ・・・
実際のところどちらがどう環境に悪いのでしょうか?
エコが重要な現代では、三匹のこぶたもそこんとこをよーく考えた家づくりをしなければならないのであります。
う~ん・・・難しい世の中だなあ。
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