暦の上では・・・
今日10月10日は「目の愛護デー」です。
これは「10」という数字を横に倒すと「1」が眉毛で「0」が目に見えるかららしいです。なんだか子供だましのような気もしますが、最近流行の絵文字を先取りしたものと思えば、すばらしい発想と言えるでしょう。その発想方法からしますと、さしあたり11月11日は「細い目の愛護デー」ということになり、みんな五木ひろしのモノマネで一日過ごすと、おもしろいだろうなあ・・・
とにかく目を酷使しがちな現代です。長時間パソコンやテレビの画面を見続けたり、本や雑誌で小さな活字を読んだり、腹の立った相手に「目にもの見せてやる!」なんて言って目をむいたり、それはもう目は使われ放題です。その中でも目にとって最悪なのは、パソコン画面で見る小さな活字ではないでしょうか。
つまり今が一番目に悪いことをしていると言うことになります。
さて、10月10日は東京オリンピックが開幕した日でもあります。
昭和39年(1964年)のことでしたが、私はまだ小さかったのでほとんど記憶が残っておりません。
開会式の日程は過去のお天気データから「晴れの特異日」である10月10日を選んだということで、まさに当日の東京の空は晴れ渡り、アナウンサーをして「日本中の青空を集めたような・・・」と言わしめたほどだったらしいです。
*ぜんぜん関係ない話なのですが、私はいつも「言わしめた」という言葉を聞くたびに、漫画「愛と誠」に登場する「岩清水くん」の顔を思い出してしまいます。みなさんもぜひ「愛と誠」の「岩清水くん」の顔を脳裏と網膜に焼き付け、今後の人生で「言わしめた」と聞いたときに、「岩清水くん」を思い出して下さい。ただそれだけの話でした・・・
それにしても昔のアナウンサーは粋な表現を使ったものです。最近の絶叫しか知らないようなアナウンサーだったら、さしずめ空を見上げて
「ブルゥゥゥゥゥゥゥゥ~ッ!」
と叫ぶくらいしかできないでしょう。まるでおしっこのあとの震えみたいでカッコ悪いです。
まあ、そのような訳で10月10日は「体育の日」として国民の祝日になったわけです。(今は10月の第二月曜日になりましたけど)
ここでちょっと疑問と不満が残るのは、なぜ東京オリンピックの開会式の日だけ祭日にして、札幌オリンピックや長野オリンピックの開会式の日を祭日としないのか?と言うことです。北海道や長野県の人たちは、そこのところをどう思っているのでしょうか?
しかしそうは言ってもやはり最初にやったもの勝ちのところもあるのでしょう。たしかに私も「万博」と聞くと「大阪万博」を一番に思い出すくらいですから。
決して「沖縄海洋博」や「つくば科学博」、「福岡よかとぴあ」を一番に思い出すことはありません。(ご紹介漏れはございませんでしたでしょうか?)それだけ「国内初」というのはインパクトがあるのでしょう。
申し訳ない! 沖縄県、茨城県、福岡県のみなさん!
そして・・・ 愛知県の方、がんばって下さい。
*このメルマガの後半へ続く
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*このメルマガの前半からの続きです。
先ほど東京オリンピックをあまり覚えていないと申しました。
なんせ当時まだ4歳くらいのよその子より少しかわいい子どもでしたので、ちょっと記憶は定かではないのです。ただ父親が「いいか、お前が生きてるうちに日本でやるオリンピックはこれが最後なんだぞ!しっかり見なさい!」と私にテレビを真剣に見るように促していたのはなんとなく覚えています。
まだこの世に生を受けて4年しかたっていない子どもに向かって「お前が生きているうち・・・」とはちょっとひどいと思いますが、その後の名古屋、大阪のオリンピックが幻になってしまった現実を考え合わせますと、あながち大げさとは言えないでしょう。なにしろ東京オリンピックですら、戦争のために一度幻に消えていたのです。
私の記憶に残っているオリンピックはメキシコ大会からです。
一般的にはメキシコオリンピックの話題になると、サッカー日本代表のメダルという話になり、「あれから子どもたちはみんなサッカーをやり出した」なんていう大げさな話も出てきます。
しかし、私に言わせればそれはうそです。少なくとも私はサッカーなんてしませんでした。
それではメキシコオリンピックで何の競技に影響を受けたか?と申しますと、それは「重量挙げ」です。
私が一番鮮明に覚えているのは重量挙げの三宅兄弟の活躍なのです。三宅兄弟はたしかに正真正銘の兄弟らしく、ふたりの顔はそっくりでした。その活躍をネタにした漫才師が「あんまり似てるのでミヤケがつかない」というシャレを言っていたくらい似ていたのです。
比較的小柄な(テレビではそう見えました)三宅兄弟が、あの巨大なバーベルを気合とともに持ち上げる様は、それはそれはかっこいいものでした。
そんな彼らの活躍を見た翌日は、さっそく学校で「重量挙げごっこ」をします。でも小学校には当然バーベルなんてありません。それではどうやって遊ぶかと言えば、いちばん低い鉄棒をバーベルに見立てて、いかにも重いバーベルを挙げているかのように歯をくいしばり、体の方を動かして行き、重量挙げのポーズをとるのです。これは非常に演技力を要する遊びで、上手にできる子はクラスの人気者になれました。もちろん私の演技力は相当なもので、クラスの友達に喜ばれました。
ただ女子の受けはイマイチのようでした。
なにしろいくら上手に重量挙げのマネをしても、実際にはバーベルを持ち上げているわけではないのです。
所詮はえせスポーツマンです。バーベルも持てなきゃ、女の子にだって持てないのです。
さあ、スポーツの秋です。
テレビゲームだけじゃなく、実際に体を動かしましょう!
それではまた来週!