インドは鉄道大国として知られていますが、その大地に張り巡らされた鉄路は統一されているわけではありません。
まあ主要路線のほとんどは、軌道幅1676mmのブロードゲージと呼ばれるものなのですが、メーターゲージと呼ばれる軌道幅1000mm(つまり1メートルですね)のものもたくさんあります。
その他にも軽便鉄道のような600~700mm幅程度の軌道もあるようですが、普通に見られるのはブロードゲージとメーターゲージの2種類になるかと思います。
この写真は、ブロードゲージとメーターゲージが同居している路線のものです。レールが3本なのは、片側(この写真では向かって左側)のレールが兼用になっているからです。 どうです、さすが混沌のインドにふさわしい線路じゃあないですか!
と、
いかにも「インドならではの珍しい風景」としてご紹介しておりますが、実はこれはインドならではというわけではありません。 この方式は「三線軌条」と呼ばれ、日本でも箱根登山鉄道の小田急乗り入れ区間(小田原-箱根湯本:2010.10.21追記、現在は相互乗り入れがなくなり、3本レールは入生田‐箱根湯本間にのみ残るだけです)では古くから採用されておりまして、さらにミニ新幹線である山形、秋田両新幹線の一部でも採用されているのであります。
というわけで、今回はなんだかおかしな内容(いつもか・・・)になってしまいましたが、まあ、インドにもこんな線路があるんだなあ、そうかそうか、程度に思って頂ければよろしいかと存じます。
では、また。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]