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何事もなめてかかるとやられてしまうものなのである:2013年グジャラートの旅:エピソード編・第3回

         
  • 公開日:2014年1月10日
  • 最終更新日:2022年6月15日

アーマダバードに来るのはこれで3度目である。
甲子園風に言えば、3年ぶり3回目の出場、となる。

今回のグジャラートの旅はこのアーマダバードから始まる。
私はアーマダバード以外にグジャラート州の町をどこも知らない。
でもここは知ってる。なにしろもう3度目の訪問なのだ。ホテルだって2軒知ってるし、レストランだって1軒知ってる。
なのでなにも心配していなかった。

駅のそばからオートリキシャに乗り、とりあえずラール・ダルワーザー・バススタンドを目指す。そこはほぼ旧市街の中心地なのでホテルなどもたくさんある。あとは徒歩で安くてきれいで居心地の良い宿を探せばいいだけである。それにそもそも私は3年前に泊まったホテルに今回も泊まるつもりなのである。もっともそこはあまりきれいではないが、まあ居心地は悪くなかった。
とにかくグジャラートの旅初戦のアーマダバードは楽勝なのである!

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まるで狐につままれたようである。
この通りに間違いない。なにしろリリーフ通りという大きな道沿いなのだ。
ただこの辺りは小さな商店がたくさんあって看板が見づらいので、すぐ近くに行っても気づかない事もあるのだ。実際3年前にそのホテルに泊まっていた時でさえ、外出から戻るとうっかりホテルの前を素通りしてしまったりしたほどなのである。

もう一度ゆっくり戻りながら一軒ずつ建物を確認して行こう・・・

ここは違う・・・ここも違う・・・ここは・・・あっ、もしや・・・

工事中の建物の入り口に張られたシートをそぉ~とめくってみると、コンクリートの壁に剥げかけたペンキで見覚えのある「HOTEL CAPRI」の文字が書かれてあった。あ~、なくなっちゃったよ、ホテル・カプリ・・・

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いったいアーマダバードで何が起こっているというのだ。
大きな祭りでもあるのだろうか、それともスポーツイベントか、いや、政治がらみの集会かなにかか。まさか知らないうちにアーマダバードブームが起こっているんじゃないだろうな。
とにかく今アーマダバードには人が押し寄せているようで、手頃そうなホテルがことごとく満室なのだ。
もう5軒くらい断られただろうか。

さすがに疲れたなあ・・・

じゃあ仕方ない、12年前に泊まったホテル・グッドナイトに行ってみるか。
ちょっと予算オーバーだけど、それだけに空室がある可能性も高い。

ホテル・グッドナイトは3年前に来た時もフロントまでは行っている。ただ料金が高かったのでその時はスッと出て来てしまったのである。でも今回は奮発して今夜はここでグッドナイトなのだ。

ここを入ったところがグッドナイトの・・・

ありゃりゃ・・・閉まっちゃってるよ、入り口が・・・中も暗くてひと気がない・・・

まさかの展開であった。世間ではアーマダバードブームが沸き起こっているというのに、私の知ってる2軒のホテルがことごとく営業をやめていた。

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その界隈の目に付くホテルは(高そうなところを除いて)ほとんど回りつくしてしまった。

さて、どうしようか・・・とリリーフ通りを駅の方向にとぼとぼ歩いて行くと、前方に新たなホテルが見えて来た。

う~ん・・・ちょっと高そうな感じもするけど、聞くだけ聞いてみるか。三階にあるフロントで確認すると空室はあった。
部屋代は二人部屋で税込1370ルピー(約2300円)と予算オーバーであったが、もうこれ以上宿探しをする気力もなかったので泊まることにした。

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それにしても私はアーマダバードを甘く見ていたようであった。なまじ来たことのある街だったので少々なめていたのである。
すまなかった、アーマダバードよ。だからもう許しておくれ。

まあそれでもなんとか部屋は取れたし時間はもうお昼に近いことだしと、食事をしにもう一度街に繰り出した。私はY棒をアーマダバード旧市街にある名店ニシャットに案内し、そこでマトンカレーやエビカレーなどを存分に堪能しようと思っていたのである。

ところがである、もう勘の良い方なら「もしかしたら」と思っているかもしれないが、その「もしか」なのである。
そう、日本のガイドブックにも載っている名店ニシャットが、なんと閉店していたのである。

入り口にはシャッターが下り、その横の壁に張り紙がしてあった。私は張り紙に書いてあるグジャラートの文字が読めないので、近くにいた人に聞いてみたが、やはりニシャットは閉まってしまったようであった。

ああ、神よ、乏しい知識に頼り奢り切っていた私を許したまえ。

これから始まる本格的なグジャラートの旅では、常に殊勝かつ謙虚な態度に努め、どんな些細な事にもたのきん全力投球で臨もうと誓う私なのであった。

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真鍮製のアンティーク弁当箱