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2007年6月1日:インド出張レポート・その21

         
  • 公開日:2022年8月1日
  • 最終更新日:2022年8月5日

ラクダ隊商の隊長こと松本です。
その後いかがお過ごしでしょうか。

暦の上では・・・

爽やかな5月も終わり、ことしの前半を締めくくる6月です。

6月と言いますと、イメージ的には「雨」です。
すでに沖縄地方では梅雨に入っているようですが、北海道を除く各地域でも、これから順次梅雨入りして行くわけです。
梅雨明けまでの1ヶ月ちょっと(たぶん)ジメジメとした日が続き、洗濯を担当するお母さんと、持ってる服が少ないお父さんには憂鬱な季節です。

でも、そんな梅雨を乗り越えれば暑い夏がやって来ます。
そうなりゃもう洗濯物乾き放題ですし、お父さんも服なんかなくてもステテコとシャツだけで済むので助かるのです。

あー、早く夏よ来い!

というわけで、とっくに夏に突入し、さらには雨季に入りかかっているというインドの話に移ります。

はい、ビカネールの旅のお話しです。

【前回までのあらすじ】

めでたくスイートルームに収まった私は、さっそく風呂に入りサッパリしたところでビールを飲み、この上ない至福の時を過ごしていると、部屋のすぐ外には結婚式の一団が笛や太鼓の音色に乗ってぴ~ひゃらどんどんと現れ、かたわらのヒンドゥー寺院に入ったかと思うと、おごそかなノリトの声が聞こえて来るのであった。

【あらすじおしまい】

 

やがてノリトの声が止み、外がまたがやがやと騒がしくなって来ました。
相変わらずガジュマルの木がジャマしてその様子はよく見えないのですが、どうやらひとつの行事が終わって、みんなが寺院から出てきたようです。

あっ、ほらほら、また噴水池のところにみんなが集まりだしました。

いつの間にかラクダはもう一頭増え、二頭になっています。
なるほど、このラクダに新郎新婦が乗って、月の砂漠をはぁ~るぅ~、ば~るとぉ~と行くのでしょう。

案の定、新郎新婦らしき二人がそれぞれのラクダに乗りました。
新婦はラクダに乗るためか、あまり華やかな装いではありません。いえ、それどころかどちらかと言えば地味な格好なものですから、ラクダに乗り込むまで新婦がいることに気付かなかったくらいです。

でもこの部屋から見ていると、だいぶ傾きかけた夕日で逆光気味になった中に、ラクダに乗った新郎新婦がいるという風景は、なかなか見ることのできない幻想的なものでした。

さあ、いよいよ出発のようです。
どこを目指して歩いて行くのかは知りませんが、楽隊を先頭にラクダが二頭、そしてその後を列席者のみなさんがぞろぞろ付き従い、結婚式のパレードはこの中庭から外に通じる門から出て行きました。そしてしばらくすると今度はこの部屋の反対側から音楽が聞こえ出し、パレードの姿が見えました。

な~んだ、ホテルの周りを一回りするだけで、月の砂漠をはるばると行くわけではないようです。

まあ、そりゃそうか。

 

*このメルマガの後半に続きます。

〔 中略 〕

*前半からの続きです。

 

外はだいぶ暗くなって来ました。

お腹も空いて来ましたし、持込のビールも飲んでしまいました。
そろそろレストランに行くとしましょうか。

レストランはホテルの建物とは別棟になっていて、芝生の庭を通り抜けた先にありました。
食事は建物内のほか、外のテラスでも取る事ができるようですが、今夜は結婚披露宴のために外のスペースは貸切になっているとのことです。
さらに建物の前に広がるスペースも、結婚式のセレモニー用にしつらえられ、中央には花で飾られた四本の細い柱が立ち、その上部をやはり花で飾られたロープが四角く囲んでいて、まるで派手な地鎮祭のような雰囲気です。

私たちはそんな広場に面したテーブル席に付きました。
これなら結婚式を見ながら食事ができるわけです。

時間は7時を少し回ったところでしたので、ちょうどみんな食事を取り始める頃合で、私たちと前後して大勢の人たちが入って来ました。
どうやら団体客のようです。
話している言葉からフランス人のようです。年配の人ばかりなのですが、ほとんどの人たち(もしかしたら全部かも)が夫婦で来ているようです。

かなり騒がしい中、タンドーリチキンでビールを飲んでいると、外の広場にも三々五々人が集まって来ました。いよいよ結婚式が始まるようです。

やがて新郎新婦が登場しました。
二人は花で飾られた地鎮祭の中に座り、その正面に祭司のような人が座りました。地鎮祭の中央には火も焚かれているようです。

さすがに窓を隔てた外の出来事ですので、声はまったく聞こえませんし、列席者が地鎮祭を取り囲んでいるのでその光景もよく見えません。
それになによりもうだいぶビールを飲んでしまったので、たとえちゃんと見えていてもなんだかよくわからなかったかもしれません。

食事を終えて外に出ると、ちょうど結婚披露宴が始まるところでした。

夕涼みを兼ねてテラスの手すりにもたれ、パーティーの様子を少し見てみることにしました。
何人かのスピーチが続き、やがて乾杯の発声があり、列席者のグラスが心地よい音を立てました。
と、その瞬間、夜空に向けて何発もの花火が打ち上げられたのです。

おお!

たっまやぁ~!

思えば今朝ジャイプールを出るときには、こんな光景は夢想だにしていなかったわけです。
それがひょんなことからこのホテルに移り、そしてたまたま結婚式に当たり、このような光景を目にすることができたわけです。これを「ラッキー!」と言わずしてなんと言うのでしょう。

次々に打ち上げられる花火を見上げながら、インドの神様と、カリニ・ヴァワン・ホテルを貸し切ってしまった映画関係者に、思わず感謝してしまう私だったのであります。

つづく

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