さて、ドワルカから先のルートであるが、一応ブジを目指すつもりではあるのだが問題は資金である。なにしろ昨夜の時点で「法定通貨」は2,190ルピー(約3,500円)しか持っていないのである。
あとはホテルの支払いに500ルピー札が使えるかどうかなのだが、これはなんの問題もなく使えた。まさかあの大ニュースを従業員が知らないはずもないので、おそらくオーナーからまだ高額紙幣受取拒否の指示が出ていないのだろう。
1800ルピーの部屋代に500ルピー札を4枚出すと、従業員はあちこちから苦労してかき集めた10ルピー札と20ルピー札でお釣りを渡してくれたのだが、数えてみると190ルピーしかなかった。
しかしここはお釣りがもらえただけでもありがたいと思うことにして、その札束をポケットにねじ込むと早々にホテルをあとにした。
ということで、手持ちの「法定通貨」は合計2,380ルピー(約3,800円)となった。
また現時点ではまだ500ルピー札が使えそうな雰囲気でもあるので、予定通りブジを目指して進むことにする。
実はドワルカとブジは直線距離では140kmほどしかない。
しかしその間にはカッチ湾があり、陸路ではこれを迂回する400km以上の道のりとなる。
そこでドワルカ近くのオカ(OKHA)から対岸のマンドービー(MANDVI)を結ぶフェリーが2015年秋に就航した。
ところがその船はシンガポールあたりから買ってきた中古船だったようで、就航間もなくエンジントラブルで休業に入ってしまい、この時点(2016年11月)でもまだ航路の再開には至っていなかった。
ということでまた路線バスでの移動となり、まずはジャムナガル(JAMNAGAR)を目指すことにする。
バスはドワルカに着いたときに下りた道端の反対側辺りで待っていれば乗れるのだが、それでは座れるかどうかわからない。
なのでここは面倒でも一旦バススタンドまで行き、始発のバスに乗るのがいい。
お金をあまり使いたくはないが、バススタンドまでは少々距離があるのでオートリキシャで行くことにした。
ホテル近くに停まっていたオートリキシャに尋ねると、バススタンドまで50ルピー(約80円)とのこと。
ちょっと高いかなとも思ったが、荷物もあることだし、またこのドライバーとの交渉や他のオートリキシャを探すのに時間を使うのも嫌だったのでそれで行ってもらうことにした。
オートリキシャは途中住宅街で停まり、ドライバーの奥さんと思しき女が車内に顔を突っ込むようにしてボールペンをねだったりして少々いらついたが、その後はスムーズに走り、お陰で30分後に出るというジャムナガル行のバスに間に合った。
おそらく歩いて来たらそのバスに乗れなかったと思うので、50ルピーは良い投資だったと言っていいだろう。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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