ラジャスタン州の州都ジャイプールは、デリーから約260kmのところにあります。 早朝発てばデリーから日帰りもできる観光スポットなので、デリーとジャイプールを結ぶ道路は割りと整備がされています。
そんな幹線道路には必ず観光客用のドライブインがあります。
やはり観光客相手の商売は実入りがいいのでしょう。どこも建物やトイレがとてもきれいに維持されていて、中にはよく手入れのされた広い庭まで併設しているドライブインもあります。
そんなドライブインに降り立ちますと、どこからか聞こえて来るにぎやかな音楽・・・はて?と、音のするほうに目をやりますれば、あ~ら、華やかな民族衣装を身にまとったかわいい子どもが、オヤジの奏でる曲に合わせてくねくね踊っているじゃあ~あ~りませんか。
そんな光景を目にした観光客は、「オー、ビューティフォー!マーバラス!マーボナス!」と感激し、子どもの手にチップを渡すのであります。
もちろん彼らは最初からそれが目当てなわけです。なにもボランティアで観光気分を盛り上げようとしているラジャスタン伝統舞踊保存会のみなさんで、「はい、やはりこういったものは代々受け継ぎ、後世に伝えていくべきだとおもうんですね、ええ」なんていう人たちではないわけですよ。
その証拠に彼らがいる場所は、駐車場からトイレへ向かうコース上なのです。車やバスから降りた観光客が、なにはともあれ通る「花道」なのです。
私も仕方なく10ルピー札を子どもに渡しました。
するとどうでしょう。子どもは礼を言うどころか、たちどころに踊りをやめてふてくされた態度になったのです。むむむ・・・
その後レストランでビールを飲み、気が大きくなった私はもう一度彼らのところに行き、今度は50ルピー札を渡してみました。
さて、その効果は・・・
上の写真は50ルピーを渡した後のものです。
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