チャッティースガル州ジャグダルプル郊外にある鍾乳洞の入り口付近で、先住民のおばさんが山で採って来たと思われる果実を売っていた。私が好奇心いっぱいの目でそれを眺めていると、味見としてひとつくれた。
恐る恐るかじってみると、すぐに前歯に種が当たった。果肉が非常に少ないのである。
味は薄めだが、ちょっと柿に似ていた。あらためて果実を見てみると、小ぶりながら形も柿に似ているように思える。柿は東アジア原産らしいのだが、もしかしたらこの果実は野生の柿なのかもしれない。
とにかくおいしい柿を食べなれている私には、こいつはあまりうまいとは思えず、おばさんには気の毒だったが買わずに立ち去ってしまったのである。
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