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エレファンタ島の語源を求めて:ムンバイ

         
  • 公開日:2010年8月17日
  • 最終更新日:2022年6月3日

ヴィクトリア・ガーデンにやって参りました。ガーデンと言うくらいで、ここは緑豊かな公園になっているのですが、一番の見どころは正面に見える建物「ドクター・バウ・ダージ・ラッド博物館」でしょう。

ここではムンバイの歴史がわかる展示物や、パーシー(拝火教徒)が鳥葬に使う「沈黙の塔」と呼ばれる建造物の模型などが見られるのです。

でも入館料が100ルピー(約200円)もしたので私は入りませんでした。
もっと詳しく展示内容を知りたかった人、どうもすみません。

そもそも私はここに、あのエレファンタ島の名の由来になった石像を見に来たのです。

「エレファンタ」とは「象」のことでありまして、つまりその昔あの島には象の石像があったことからその名前が付けられました。
しかしその石像はポルトガル人によって破壊されてしまい、のちにイギリス人がここに移設し復元したというのです。

と、そんなことを話していると・・・

ほら、あれがそうじゃないですか?おおっ、やっぱりそうですよ。これがあのエレファンタ島の語源となった象の石像だぞう。

えーと・・・

いやあ、近くに寄ってあらためて眺めてみますと、確かにこれは象です。しかも結構大きな象の石像です。しかし破壊されたという割には、しっかり象の姿を留めていてなかなか立派じゃありませんか。

それにこんな貴重なものが屋外に置かれていてタダで見られるなんて実にラッキーです。
博物館も見習って、入館料をもっと安くして欲しいものです。

ちなみにこの公園には動物園も併設されています。私はエレファンタ島の象の石像を見た後で、本物の象を見るというのも面白いのではないかと思い、動物園に入ってみることにしました。

なにしろ入場料が5ルピー(約10円)とお安いのです。
まあその他にカメラ持ち込み料が30ルピー(約60円)かかりましたが、それでもあの博物館よりぜんぜん安いです。ホント博物館は動物園の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものです。

さっそく私はチケットを買って入口のゲートをくぐりました。

ところが・・・

あらら? なんだかずいぶん閑散としてるじゃありませんか。それになんの動物も入っていない空の檻なんかも目立ちます。

やっといたと思っても、せいぜい鹿とその仲間たちくらいしかいないし・・・

象なんかどこにもいやしないじゃないですかあ!

まっ・・・5ルピーだからこんなもんか・・・

いや、値段の問題じゃあありません。
ここはあくまでもインド有数の大都市ムンバイの動物園なのです。
それにインドの動物園に象がいないというのはどーゆーことですか。
日本の動物園にはたいていニホンザルがいるじゃあありませんか。
それにだいたいカメラ代を取っておいて、いったい何を写せというのでしょう!

とまあ、本物の象は見られませんでしたが、一番の目的だったエレファンタ島の象の石像が見られたことでここは良しとしましょう。

しかしです、帰国後(正確にはこの記事を書くちょっと前に)見たガイドブックによると、なんとあの石像はレプリカだと書いてあるではありませんか。

えっえ~、マニ・バワンから2時間以上もかけて歩いて来て、ようやく見ることのできた象の石像が本物じゃあないって?

だったらわざわざこんなとこに置かないで、初めからエレファンタ島に置いとけばいいじゃん!

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