雨季の真っ只中であるにもかかわらず、よく晴れ上がった日曜日、多くの商店がシャッターを下ろす静かな通りを、黒い雨傘を日傘にして、教会に向かう家族がいました。ここケララ州コーチン(コチ)は、古くバスコ・ダ・ガマの来航にまでさかのぼる国際交易都市です。
そのためかキリスト教徒も多く、この家族もこれから日曜礼拝に向かうところなのです。
日よけの傘は3本しかないようですが、見ればみんなこざっぱりとした服をきちんと身に着けているではありませんか。ふたりの女の子に至っては、ドレス風のワンピースまで着ています。
そんなおしゃれが嬉しいのか、家族みんなでのお出かけが嬉しいのか、はたまた通りすがりの日本人を見たのが嬉しいのかはわかりませんが、とびきりの笑顔を返してくれたこの家族は、また寄り添う様に影をひとつにして、教会へと向かって行きました。
雨季のよく晴れ上がった日曜日、ほんの一瞬ではありましたが、とても気持ちのいい出会いだったのであります。
どうぞこの家族に、神のご加護がありますように。
それからついでに私にも、宝くじが当たりますように。
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