ここはジャイプール郊外にあるアンベール城の入口です。おや?背中に箱の様なものをつけた象がおりますねえ・・・
おお!もしやこれはあの有名な「象のタクシー」では?
そうかあ、あの東屋みたいなところがプラットホームで、あそこから象の背中の箱に乗り込むのかあ、なるほどなあ。 お、確かにあのおっさんハコ乗りしてるぞ。
ってなわけで、これが「象のタクシー」と呼ばれるもので、ここから高台にそびえるアンベール城までの上り坂を、象にゆられてえっちらおっちら行かれるとまあそんなわけなのです。
象のタクシーの値段は1頭450ルピー(2005年11月調べ)、日本円で約1200円ですからインドの物価からすればちょいと高いのですが、象を飼うのもお金がかかるでしょうからねえ、餌代とか狂犬病の注射代とかフィラリアの薬代とかトリミング料とかねえ・・・
ただ、この象には標準的な大人で4人くらい乗れますので、割り勘にすれば負担が一気に四分の一になります。なので一緒に乗り合わせようと、パートナー探しをしている人もいたりなんかします。インドの古都で偶然めぐり合い、象に揺られて芽生える恋・・・あー、この場合4人で乗るから四角関係になってしまうなあ。
さて、象の乗り心地はといいますと、これは決していいものではありません。なにしろ象もラクダと同じで側対歩で歩くものですから横揺れがひどいのです。
またたまに客を乗せたまま、ぼたぼたとウンコをしたりすることもありますが、これに関しては、象の上から見る脱糞風景というのは、そうそう見られない貴重な瞬間だと考えれば、なんだか得した気分になれます。
ジャイプールには、このアンベール城以外でも象に乗れるところがあります。 それはジャルマハル(水の宮殿)周辺なのですが、アンベール城のような高台からの眺望はないものの、湖に浮かぶジャルマハルを象の背から眺めるというのもまた風流かもしれません。
ただし、象はすごく揺れますし、湖の水がちょっと臭うこともありますが・・・
なにはともあれ、インドで象に乗るっていうのは、もう「思いっきりインド!」みたいでいーんじゃないでしょうか。
*アンベール城の象のタクシーは、昼間の何時間かはお休みになるようです。
お出かけの際にはご確認を!
*この画像は1987年のものなのでかなり古いです。
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