デリーは今年も夏に突入しておりまして、日中の気温は40度にならんとしているようです。
そんな暑いインドでは、冷房装置はとてもありがたい存在です。
ということで、今回はインドのエアコンのお話しをしようと思います。
インドでも日本の家庭用エアコンと同じようなものが普及し始めていますが、まだまだ一般的なエアコンとえば室内/室外機一体型のものです。
それはサイコロ状の形をしていて、前面に操作パネル並びに吸気口、送風口といったエアコンの「顔」ともいうべき部分があり、残りの部分は熱交換器並びに排熱パネルといった構造のものです。一体型エアコンはたいてい窓の下の壁に四角い穴を開けるか、窓の一部を利用して本体を外に突き出す形で取り付けることになります。(上の写真参照)
まあいわば日本にもあるウインドウファンと同じ構造なのですが、それよりも無骨なデザイン(なにしろ四角いカタマリなのです)で、重量もかなりありそうなのです。
私がいつも泊まるちょっと安めのホテルなどにも、そういう一体型エアコンが付いているのですが、滞在中のある日、いつもより早くホテルに帰り着きますと、なにやら部屋の雰囲気が変わっておりました。
ン? ナニカオカシイゾ。
と思って部屋の中をあちこち見回してみましたら・・・
あ~ら、エアコンがないじゃなあ~い。
本来ならエアコンがあるはずの窓の下には四角い穴がぽっかり開き、とても風通しが良くなっておりました。これじゃあ外のホコリと騒音が部屋にまともに入って来てしまいますし、だいいち危険じゃあないですか。なにしろここは3階の部屋なのです。
フロントに文句を言うと、5分で元通りにするとの返事でした。どうやらエアコンの定期点検だったようです。
通常インドの5分は30分の意味になるのですが、意外にも15分ほどでエアコンは部屋に戻りました。
電気屋さんらしき男が3人がかりでえいほーえいほーとエアコンを運んで来て、穴にすっぽりはめ込み、電源コードをつないで完了です。
ええ? ネジ留めとかしないの?
そんなエアコンですが、過酷なインドの夏には本当にありがたい存在なのです。
たとえ日中の太陽熱をたっぷり吸収した壁が放出する熱には勝てず、室温が35度から下がらないとしても、なんにもないよりだいぶマシだと思うのであります。
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