もうすっかり日本でもおなじみになったチャイ、インド庶民ののどを潤し、さらには心も潤す素晴らしい飲み物である。
チャイは通常露店もしくはそれに限りなく近いお店で供され、その容器はガラスのコップ(通称チャイグラス)や素焼きの器、最近では使い捨てのプラスチック容器なんてものも使われたりする。
で、このお店にはカップとソーサーのセットがたくさん置かれているが、ここでは主にそいつにチャイを入れて出す。ここは避暑客の多いマウント・アブーなので、ちょっとおしゃれな雰囲気を演出しようとしているのかもしれない。
実際ちょっと小奇麗な食堂では決してチャイグラスなどは用いず、必ずカップ&ソーサーでチャイを供す。でもってそいつを「チャイ」とは呼ばず「ティー」なんて言い方をしたりする。私もそういう店で「チャイ」と注文したら訂正された。でも出て来たものは甘いミルクティーで、チャイとどこが違うのかわからなかった。
もちろんチャイは呼び名や容器で味が変わるものではないが、やはり雰囲気は大切である。
この店はおしゃれな雰囲気を醸し出そうとしているのではなはだ申し訳ないのだが、やはりチャイはチャイグラスで飲むのが一番雰囲気が出ると思うので、わざわざそいつにいれてもらったというわけなのである。
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