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インド:その男はじっと波打ち際を見つめ続けているのであった・南インドの砂浜漁師

         
  • 公開日:2006年12月29日
  • 最終更新日:2022年6月24日

波打ち際に足を浸し、足下に寄せては返す波を見つめていますと、波の方ではなく自分が移動しているかのような錯覚に陥ります。特に波が引くときなどは、自分が高速で後ろに飛びすさっているかのように思え、ちょっとめまいすら覚えます。

南インドのコヴァラム・ビーチには、そんな波打ち際を見つめ続ける男がいました。しばらくその男を観察していると、どうも彼は波を見ているのではなく、波が引いた後の砂浜を見ているのだということがわかりました。
波がさぁーっと引いた後、彼はすばやく砂浜を見回し、「お目当てのもの」が見つかると、電光石火のごとくそこへ走って行き、穴を掘り始めるのです。いったい何をしているのでしょうか?

そんな彼が一休みするのを見計らって近寄り、何をしているのか聞いてみました。
すると彼は黙って手にした網の袋を開けて見せてくれました。

見ればそこにはたくさんのシャコが入っています。
なにしろ獲り立てなので生きがよく、体をのけぞらせてはぴんぴん跳ねて網から飛び出しそうな勢いです。その場で塩茹でにでもして食べたら、さぞかしおいしいことでしょう。

しばらく木陰で休んだ彼は、また先ほどと同じように波打ち際に立ち、じっと寄せては返す波を見つめ始めました。 そして私もまた、そんな彼の動きを飽かず眺め続けていたのでありました。

あー、シャコ食いてえ・・・

木彫りのガネーシャ