〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。 6/6(水) バンガロール 晴 気温25℃ 6時頃起き出す。 8:25 ランドリーサービス来る。 道に迷いリキシャに乗る Rs.30 遠かった。 昼食 インターネット Rs.70 スーパー 〔6/6の支出記録より〕 オートリキシャ Rs.30 合計 Rs.516.3 |
【以下の解説は2009年11月30日のものです】
朝目が覚めると、ベッドのそばの壁に小さなヤモリが張り付いていたので、その背中を指でチョンと触ってみたら、ヤモリはすばらしい跳躍力で私の腕に乗って来ました。急に触られて向こうも驚いたでしょうが、腕に飛び付かれてこちらも非常に驚きました。
バンガロールは気候がいいので実に過ごしやすく、それだけにのんびりとしてしまいます。しかも街の人たちがあまりこちらにかまって来ないので、ハプニングやアクシデントも起こりづらく(それはなによりなのですが)、自然とノートに書くことも少なくなってしまいます。
まあそんな感じでこの街は肩から力を抜いて気楽に振る舞えますので、この日はカメラをぶら下げてのんびりとぶらり散歩とシャレ込みました。他の街でこんなことをすると、あっという間に人に囲まれて散歩どころではなくなってしまうのですが、ここなら大丈夫そうです。
街のど真ん中を通るガンディー通りから脇にそれ、住宅街に入ってみましたら、なんだかずいぶん静かです。そりゃまあ今日は水曜日で平日の昼間ではありますが、これもインドの他の街なら子どもや奥さん連中だけでなく、おいおい仕事はいいのかよ?と思ってしまうような働き盛りの男たちもそこら辺にうじゃうじゃいたりするのです。ところがここでは様子が違うようです。会社などに勤めている人が多いのでしょうか。
そんな静かな通りを写真を撮りながらぶらぶら歩いて行くと、やがて小さな自動車修理工場が集まる一角に出て来ました。
工場の前にはエンジンがむき出しになった大型トラックが置いてありますが、もしかしたらあれは修理のたびにそこから使えそうな部品を外して行った残骸なのでしょうか。それともそのエンジンを回して、その動力で工具を動かしたり、発電したりするためのものなのでしょうか。とにかくここでは使えそうなものはなんでも利用してしまうのです。
とまあ、そんな風に歩き回っていたら、すっかり自分がどのあたりにいるのかが分からなくなってしまいました。まったくこのバンガロールは、着いた途端に道に迷ってしまったくらいで、どうも私の感を狂わせる何かがあるようです。
しかしそんな時でも心配無用なのがインドのいいところです。こんな時はその辺のオートリキシャをつかまえて、知っている場所まで乗ってしまえばいいのです。料金だって(多少ぼられたとしても)そんなに大したことはないので、安心して乗り込めるのです。
繁華街であるブリゲイドロードまでは結構走りました。料金もRs.30かかりましたので、知らないうちにだいぶ遠くまで歩いて行ってしまったようです。
まったく「鹿を逐う者は山を見ず」というか、「ちんどん屋を追う子ども迷子になる」ってことなのであります。
つづく
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